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【巻頭特集】スタートアップビジネスプランコンテストいしかわ2021

印刷ページ表示 更新日:2021年12月10日更新

夢の実現を目指し、8人の起業家が事業計画をプレゼン

各賞の受賞者と当機構の理事長 谷本正憲知事、審査員の皆さんの集合写真。 

ISICO は10月27日、県地場産業振興センターで「スタートアップビジネスプランコンテストいしかわ2021」を開催した。将来有望な起業家を発掘するコンテストは今年で15回目。当日は過去最多の344件の応募の中から、ファイナリスト8人が事業計画を発表し、アイ・オー・データ機器の細野昭雄会長をはじめ県内外の経営者らが審査した。今回の巻頭特集では事前の書類審査で決定した地域活性化賞を含め、各賞受賞者の提案内容を紹介する。​

新開発の乳酸菌サプリで認知症の改善、予防へ

只野 武氏の写真 ​最優秀起業家賞
只野 武
/ Tラボ

 最大500万円のスタートアップ補助金が交付される最優秀起業家賞に輝いた只野さんは、認知症の改善や予防に効果が期待されるサプリメントについて発表した。
高齢化社会の到来により、認知症にかかる人の数は年々増加しているが、世界中を見渡しても認知症に効く医薬品の開発は進んでいない。この難題を解決しようと、只野さんが開発したのが、新たな乳酸菌と糖成分を組み合わせたサプリメント「まるちぺーすと」だ。
このサプリメントは腸や口腔内で脳機能を低下させる悪玉菌を抑制し、善玉菌を増やすのが特長だ。只野さんが高齢者施設で治験をした結果、軽度の認知症を患う高齢者が摂取すると6カ月後にほぼ正常な状態まで回復し、中等度からやや高度の状態でも正常値近くまで認知機能が改善した。現在、有効性を客観的に評価してもらうため、金沢大学と東京歯科大学で治験に取り組んでいる。
既に国内の医療機関などで販売しており、今後は台湾やベトナムのほか、アメリカでの販売も視野に入れている。只野さんは「健康長寿と医療費削減に貢献したい」と意気込み、2030年に10億円の売り上げを目標に掲げている。

バイオ技術で雑草からメタン 道の駅を防災拠点に

馬場 保徳氏の写真 優秀起業家賞
馬場 保徳/石川県立大学発ベンチャー

 馬場さんは雑草や農業残さから都市ガスの主成分であるメタンを生成するシステムを開発した。従来のメタン発酵システムではこれらの植物系原料を分解できなかったが、牛の胃の中で牧草を分解している微生物を用いることで発酵を可能にした。平常時はもちろん、災害でライフラインが途絶えた際でも周辺にある雑草から調理や発電に利用できるメタンを作れることから、防災拠点としての役割が期待される道の駅への設置を目指している。

編み物を用いた3Dプリンター 物体をアップデート可能に

廣瀬 悠一氏の写真 優秀起業家賞/未来賞​
廣瀬 悠一
/ Solidknit

 廣瀬さんは編み地を積層させ、中身の詰まった立体物を作る「ソリッド編み」を独自に考案した。編み物なので、例えば椅子の形に編んだものをほどいて机として編み直すことが可能だ。ソリッド編みを自動化する機械や適した糸の開発を前進させるため、静岡から繊維産地の石川に移住。まずはものづくりが好きな人向けに製作キットを販売して技術を普及、発展させ、「最終的には物体をソフトウェアのようにアップデートできるようにしたい」と意気込む。

コンテストの様子の写真1 コンテストの様子の写真2 コンテストの様子の写真3

アーティストが手作りするカスタマイズイヤホン

佐藤 怜氏の写真 女性起業家賞
佐藤 怜
/(株)EBRU

 金沢美大卒の佐藤さんはデザイン、音質、フィット感をカスタマイズできるイヤホン「EARMIND(イヤーマインド)」をD2Cで製造販売する。デザイン部はアーティストが一つずつ手作りしたものだ。アーティストを支援するため事業化した。金沢にフラッグシップショップを開設する構想で、今後はデザイン部を着せ替えられるタイプや補聴器の開発、海外展開も視野に入れる。 ※ダイレクト・トゥ・コンシューマーの略

能登産素材を使ったジン 本場イギリスで蒸留

松田 行正氏の写真 地域活性化賞​
松田 行正
/ NTG

 東京から珠洲に移住した松田さんは、能登のユズやカヤの実、クロモジ、月桂樹を使った蒸留酒「のとジン」を商品化した。松田さんがこれらの原料を仕入れて一次加工し、ジンの本場イギリスの蒸留所が製造を手掛ける。爽やかな味と香りが特徴だ。国内のほか、蒸留所を通じてイギリスでも販売する。将来的には珠洲に蒸留所を開設するビジョンを描いている。

英語だけの環境で保育 世界へ羽ばたく人材を

勅使河原 梨沙氏の写真 地域活性化賞​​
勅使河原 梨沙
/はくさん英語塾

 金沢市内で英語塾を経営する勅使河原さんは、英語でコミュニケーションを取る保育園「インターナショナルプリスクール」を県内で初めて開設するプランを発表した。好きなことに打ち込める自由時間をふんだんに設けたり、環境問題や地域の課題を英語で学ぶ時間を設けたりして、英語力はもちろん、自ら考え行動する力を伸ばし、世界へ羽ばたく人材を育成する。

ファイナリストと発表テーマ

中川 宏氏の写真中川 宏
(株)喜こころ
ICTを活用して、顧客が在宅で人とペットの医療用医薬品等を入手できる薬局の開設

宮川 昌也氏の写真宮川 昌也
RCS(株)
業界初!オンライン診察から処方薬の宅配までワンストップ完結のアプリサイト運営

永井 菜緒氏の写真​永井 菜緒
(株)SWAY DESIGN
不要な建物の条件整理と以後の活用提案を行う空き家のコンサルタント事業「賛否、解体」

高志保 博孝氏の写真​高志保 博孝
(株)スマートホテルソリューションズ
AIを活用して宿泊施設運営の省力化や観光客の地域受け入れを行うためのソリューションを提供

企業情報

企業名 公益財団法人 石川県産業創出支援機構
創業・設立 設立 1999年4月1日
事業内容 新産業創出のための総合的支援、産学・産業間のコーディネート機関

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関連URL 情報誌ISICO vol.119
備考 情報誌「ISICO」vol.119より抜粋
添付ファイル
掲載号 vol.119


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