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県とISICOは今年度、新事業・新産業の創出に向け、全国最大となる700億円の基金「成長戦略ファンド」を創設しました。このファンドは県内企業の支援を目的としており、運用益を活用し、DX(※1)やGX(※2)を推進する研究開発、地域資源を活用した新商品開発などを後押しします。今号では、成長戦略ファンドの概要のほか、前身である「いしかわ次世代産業創造ファンド」「いしかわ中小企業チャレンジ支援ファンド」を活用した支援事例を紹介します。
(※1) デジタルトランスフォーメーションの略。企業がデジタル技術を活用し、製品やサービス、ビジネスモデル、業務などを変革すること。
(※2) グリーントランスフォーメーションの略。産業・社会を化石エネルギー中心からクリーンエネルギー中心へと転換していくための活動。
(公財)石川県産業創出支援機構
理事長 田中 新太郎
10数年にわたり多くの県内企業の皆様にご利用いただいておりました「次世代産業創造ファンド」と「中小企業チャレンジ支援ファンド」を、今回新たに「成長戦略ファンド」として統合し、支援メニューを見直しいたしました。
これらのファンドは、その成果において一定の評価を頂いてまいりました。一方で、社会経済の変化に伴い、県の成長戦略および産業振興指針の見直しの動向を踏まえ、再編することとなったものです。
同時に県では、知事を筆頭に県内の産学官金の代表者で構成される「いしかわ新事業創出支援コンソーシアム」を新たに立ち上げました。新しいファンドにとりまして、関係機関が連携・協力し、新たな研究開発や案件の掘り起こし、事業化から販路開拓まで、一貫した支援体制を強化するための基盤ができたものと心強く思っております。
一つ一つの案件でしっかり実績を上げることが、全体での連携体制を充実させることにもつながり、新たな「成長戦略ファンド」を運営するISICOの役割もより重いものとなってくると感じております。
県内中小企業の皆様には、多くの前向きな取り組みを検討し、実現に向けて動き出していただき、その際にはぜひ「成長戦略ファンド」で支援させていただきたいと思いますので、お気軽にご相談ください。
企業名 | 公益財団法人 石川県産業創出支援機構 |
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創業・設立 | 設立 1999年4月1日 |
事業内容 | 新産業創出のための総合的支援、産学・産業間のコーディネート機関 |
関連URL | 情報誌ISICO vol.130 |
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備考 | 情報誌「ISICO」vol.130より抜粋 |
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掲載号 | vol.130 |