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【巻頭特集】スタートアップビジネスプランコンテストいしかわ2023

印刷ページ表示 更新日:2024年2月1日更新

起業家たちの熱戦 斬新なアイデアが火花散らす

ファイナリストの皆さんと馳浩石川県知事、審査員の皆さんの集合写真 

ISICOは11月1日、県地場産業振興センターで「スタートアップビジネスプランコンテストいしかわ2023」を開催した。将来有望な起業家を発掘するコンテストは今年で17回目。当日は全国から寄せられた102件の応募の中から厳選されたファイナリスト7人が事業計画を熱く語った。審査員はアイ・オー・データ機器の細野昭雄会長兼社長をはじめ県内外の創業経営者らが務めた。今回の巻頭特集では事前の書類審査で決定した地域活性化賞を含め、各賞受賞者の提案内容を紹介する。​

尿失禁に新たな解決策、第二の膀胱(ぼうこう)「拡張ボディ」を開発

今井 茂雄 氏の写真 ​最優秀起業家賞
今井 茂雄
/イントロン・スペース(株)

 500万円のスタートアップ補助金が交付される最優秀起業家賞に輝いた今井さんは、尿失禁や尿漏れの悩みを解決する「拡張ボディ」(外付け人工膀胱)について発表した。
 この製品は男性器に直接装着して使用し、尿が溜まれば、先端をつまむだけで普通に用を足すように排泄できる。生体を模した逆流防止弁がついており、尿漏れパッドやおむつのように尿で服や肌が汚れないほか、臭いもせず、外出先で使用済み製品の廃棄に困ることもない。今井さんは「皮膚よりも柔らかく、伸びやすい素材で作られているので、装着感もほとんど感じない」と話す。基本特許は既に取得済みで、現在は国際特許を出願中だ。
 販路開拓は、術後ケアや高齢者向けの市場からアプローチし、仕事やレジャーの最中にトイレに行けない人などもターゲットにする。
 小松市在住の排泄ケアの専門家と連携し、尿漏れの状態やライフスタイルなどを確認した上で、最適な製品を提案する相談サービスも提供する。
 製品は、金沢大学附属病院などでの臨床実験を経て今月からテスト販売を開始、4月には相談サービスの開始を予定している。売り上げは、5年後に80億円を目指している。
 今井さんは父を介護した際、排泄トラブルに悩む様子を見て起業。「尿失禁に悩んでいる人が、今まで通りの生活ができるよう支援をしたい」と意気込んでいる。

自治体と地域住民にメリットのあるウェブ上のプラットフォーム

三浦 雅弘 氏の写真 優秀起業家賞
三浦 雅弘
/(株)COクリエイト

 三浦さんは自身が代表を務める会社が提供するサービス「はぴこ」を活用した地域活性化モデルの創出についてプレゼンした。はぴこは、特定のコミ ュニティや会員層に対して、情報を提供したり、マーケティング活動ができたりするウェブ上のプラットフォームだ。地方創生に取り組む企業や自治体に、はぴこを使ってもらうことで、防災情報の発信など地域住民向けサービスの充実を後押しする。はぴこ利用者は、日用品を最大80%引きで購入できるECサイトなども活用可能で、これらの収益の一部は自治体に還元し、子育て支援などに役立ててもらう計画だ。

日本人の高齢者に合わせた脊椎(せきつい)インプラントと手術機器を

米澤 則隆 氏の写真 優秀起業家賞
米澤 則隆
/(株)スパインクロニクルジャパン

 整形外科医の米澤さんは現在、骨粗しょう症性椎体(ついたい)骨折や腰部脊柱管狭窄(ようぶせきちゅうかんきょうさく)症の患者を治療するための脊椎固定用インプラントと手術機器を開発している。現在、使われているインプラントや手術機器はほとんどが欧米製で、日本人の高齢者に合わないため、術後にインプラントが緩むなどの不具合が発生し、再手術を余儀なくされたり、合併症を引き起こすことが多いという。米澤さんは臨床活動を中断し、市内の病院と連携しながら開発を進めており、2025年の実用化を目指す。将来的には国内だけでなく国外市場への販路開拓も視野に入れている。

地域や事業、キャリアの課題解決へ 奥能登と首都圏の人材、企業の架け橋に

伊藤 紗恵 氏の写真 地域活性化賞​
伊藤 紗恵
/(同)CとH

 東京出身の伊藤さんは、2023年5月に母の故郷である珠洲市に移住し、コワーキングスペース・交流拠点を運営している。大手企業で人材開発に携わった経験などを生かし、現在は地域人材のテレワークスキルの育成に取り組みながら、オンラインでバックオフィス業務を支援するサービスを首都圏の企業に提供している。これらの事業をさらに拡大するほか、ゆくゆくは首都圏の企業と連携し、奥能登の資源を生かした事業開発を手がけるほか、首都圏の人材を活用し、奥能登の企業の活性化などにつなげていこうと意欲を燃やしている。

ファイナリストと発表テーマ

浅岡 正教 氏の写真浅岡 正教/ FAP CREATE LAB​
eスポーツ×プログラミング教育ー「ぷよびっと」をつかったプログラミングとeスポーツ学習モデルについて

岩澤 秀樹 氏の写真岩澤 秀樹/(株)Tengun-label
世界初!市民参画による3D都市モデル創出による「メタバース民主化先進都市」石川の実現

須賀 喬巳 氏の写真須賀 喬巳/(株)SAGOJO
「ミッション」を通じて地域の”仲間”になれる新しい旅体験「TENJIKU」とNFTでつくる新しい旅人住民モデル

森川 善基 氏の写真森川 善基/ verbal and dialogue(株)
AI工事写真アプリ「Cheez」(写真撮影だけで完了。画像識別AIで自動で写真台帳を作成)

企業情報

企業名 公益財団法人 石川県産業創出支援機構
創業・設立 設立 1999年4月1日
事業内容 新産業創出のための総合的支援、産学・産業間のコーディネート機関

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関連情報

関連URL 情報誌ISICO vol.132
備考 情報誌「ISICO」vol.132より抜粋
添付ファイル
掲載号 vol.132


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