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能登に自生する植物を研究 草木染めの魅力を広く伝える ~新谷工芸

印刷ページ表示 更新日:2024年11月27日更新

臨時特集 首都圏での販路拡大をISICOがサポート
東京インターナショナル・ギフト・ショーに出展 

ISICOは9月4日から3日間、東京ビッグサイトで開かれた「東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2024」に出展した。これは、ISICOが県内中小企業の新商品を首都圏に売り込むために取り組んでいる事業で、今回は27社が出展し、独自の技術や工夫を凝らした商品をバイヤーらにアピールした​。

能登に自生する植物を研究 草木染めの魅力を広く伝える
~新谷工芸

代表の新谷茂さんと妻の幸子さんの写真 新谷工芸は能登上布などを草木染めで彩る染色工房だ。代表の新谷茂さんは仕事の合間を縫って、能登に自生する約300種類もの植物を染料として活用できないか研究を重ねてきた。品質へのこだわりも強く、第三者機関で対光堅牢(けんろう)度や摩擦堅牢度を調べ、JIS規格をクリアした染料だけを使用している。
 3年前からは穴水町内の遊休農地を活用して、赤色の染料に用いられるアカネの栽培にも着手した。年初に発生した能登半島地震では畑に地割れや液状化の被害が出たため、アカネが台無しになってしまったのではと心配したが、幸いにもダメージはなかったという。

体験会への関心も高く

鮮やかに染められた能登上布が並ぶ展示ブース ギフト・ショーでは新谷さん自身が栽培したアカネの根などを使って染めた能登上布を展示した。来場者からは「日本らしい色合いに引き込まれた」「栽培から手掛けていることに感銘を受けた」といった声が上がり、「見本を染めてほしい」との依頼も寄せられた。SUPER PENGUINの竹村社長からアドバイスを受けて展示したウルシやヤシャブシなど草木染めの原料や、染めの工程を記したパネルにも注目が集まった。新谷工芸では草木染めの体験会も開催しており、「参加したい」との声も相次いだ。
 新谷さんは「どこまで商売になるかは未知数だが、草木染めに対する関心の高さを肌で感じた。天然染料の染め方や奥深い色合いを広く伝えていきたい。そして、草木染めを通じて、能登の活性化にも貢献できれば」と今後の展望を語った。

企業情報

企業名 新谷工芸
創業・設立 設立 1982年8月
事業内容 着物などの草木染め

企業情報詳細の表示

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関連URL 情報誌ISICO vol.138
備考 情報誌「ISICO」vol.138より抜粋
添付ファイル
掲載号 vol.138


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