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県とISICOは昨年11月22日、大学などの高等教育機関が持つ技術やノウハウを発掘し、企業との連携による事業化を支援する「第3回石川テックプラングランプリ」を県地場産業振興センターで開催した。ファイナリスト9チームがプレゼンテーションに臨み、最優秀賞には、光照射で精子を活性化させる技術を発表した「SPViolet(エスピーバイオレット)」が選ばれた。

石川テックプラングランプリは、大学などの高等教育機関の研究成果を 新産業の創出につなげようと、県と lSlC0が企画し、今回が3回目となる。当日は書類選考を通過した9チームが 登壇し、社会課題の解決に向けた技術や事業プランを発表した。
企業の代表者ら10名による審査の結果、最優秀賞は金沢医科大学の西園啓文さんが代表を務めるチーム「SPViolet」が受賞した。
SPVioletが発表したテーマは「光で精子を活性化!ヒト不妊治療・動物生産向けの新しい医療機器」だ。
研究の背景には、ヒトの精液中の精子数が過去40年で約60%も減少し、 不妊の一因となっているという問題がある。牛などの家畜も同様の理由で受胎率が低下し、畜産市場に影響を与えている。
こうした課題に対して、同グループは精子に特定の波長の光を照射することで活性化させる技術を開発し、日米で特許を取得した。マウス実験では受精率が向上し、DNAへの影響が認められな いことも確認されている。
現在、ヒトの不妊治療と畜産市場の分野で事業化しようと、 光照射装置の販売などに向け準備を進めている。また、来場者に対して、製品化に向けたシステム開発や臨床試験への支援を求めた。
審査員からは「情熱と深い専門性を感じた」「世界的課題の解決につながる可能性のあるプランだ」といった評価が寄せられた。
当日はこのほか、各パートナー企業からSPVioletを含む6チームに賞が贈られた。ISlCOでは、受賞者と企業とのマッチングや、事業計画のブラッシュアップなどの支援を継続していく。
開会にあたり、県商工労働部の西村聴部長は「石川県は大学などの高等敦育機関の集積率が全国一位という恵まれた環境にある。各教育機関の高い技術を事業化につなげる機会にしてほしい」と期待を述べた。
審査員長である(株)リバネスの高橋修一郎代表取締役社長COOは「この会場にいる皆さんが一体となリ、共に社会課題を解決するチームになるための一日にしたい」とあいさつした。
基調講演には石川県出身で名古屋大学発ベンチャー、(株)U-MAPの西谷健治代表取締役が登壇した。同社は、熱は通すが電気を通さない放熱材「Thermalnite(サーマルナイト)」を開発し、コンピューターの発熱対策への応用を進めている。
西谷さんは、社会実装の過程での協業経験を紹介した上で「技術を社会課題の解決につなげるには、多様な人とのつながリと熱量、ビジョンが必要だ」と参加者にアドバイスを送った。



| 企業名 | 公益財団法人 石川県産業創出支援機構 |
|---|---|
| 創業・設立 | 設立 1999年4月1日 |
| 事業内容 | 新産業創出のための総合的支援、産学・産業間のコーディネート機関 |
| 関連URL | 情報誌ISICO vol.145 |
|---|---|
| 備考 | 情報誌「ISICO」vol.145より抜粋 |
| 添付ファイル | |
| 掲載号 | vol.145 |