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ISICOは3月24日、県地場産業センターで伝統産業市場変化対応支援事業「イシカワルクラフト」の成果報告会を開催した。2025年度で4回目を数える同事業は、県内の伝統工芸事業者のブランディングや販路開拓について、専門家が支援する伴走型事業で、参加した20事業者から選ばれた6事業者が成果を発表した。また、取り組みを通じて顕著な成果を収めた3事業者を「イシカワルクラフトアワード」に選んだ。3事業者は、6月に東京ビッグサイトで開かれる日本最大級のインテリア国際見本市「インテリアライフスタイル東京」への出展権を得た。

最優秀賞
ヌシヤ(株)/輪島市 浦出 真由
相互フォローと皇室効果でPV急増
企業公式アカウントの相互フォローにより、フォロワーが一気に1000以上も増え、発信力が大きくなるなか、皇室の方が同社のイヤリングを着用され、ホームページの閲覧数(PV)が大幅に増えた。当初、ホームページは浦出さんの思いの紹介が中心でPVが売り上げに直結しなかったが、商品紹介メインにリニューアルしたことで売り上げを大きく伸ばした。

優秀賞
(有)浅田漆器工芸/加賀市 浅田 明彦
テーマ持たせ、パリで販路開拓
パリでポップアップストアを出店した際、ヨーロッパでは工芸品にどのような思いが込められているかが重視されると実感。これまでは“売れる”ことを意識した商品作りを行っていたが、自身のテーマを基にした商品作りを行っていきたいという目標を定めたところ、好評を得た。

優秀賞
清峰堂(株)/能美市 麻生 千加
メディアとSNSで露出増加
新商品のプレスリリースをPR TIMESで配信し、各メディアにもメールと電話でアプローチ。Instagramでは、プロフィールを分かりやすくし、単純な商品写真の掲載から、製造工程や利用シーンの動画も紹介するよう変更して、フォロワーを大きく増やした。
大きく変化する市場環境に対応するため、セミナーや専門家による伴走支援、展示・商談など、今後の商機を見据えた商品開発と販路開拓を支援する。

5月20日 キックオフセミナー
事業総合プロデューサー・堀田卓哉氏と分科会の専門家・佐久間圭介氏による事業説明、伝統工芸の市場理解・価値再定義についてのセミナー、事業ガイダンスを実施。
7月~ 専門家伴走支援開始
事業者約15社が各分野の専門家とともに、現在の事業に不足しているものを見極め、専門家と協議しながら商品や事業のブラッシュアップを実施。
10月~3月 テストマーケティング
展示・商談等の実施。
3月末 最終報告会
事業成果についてのトークセッションを実施。

(株)Culture Generation Japan/
事業総合プロデューサー・堀田 卓哉 氏
「イシカワルクラフト」は、伝統工芸事業者が、特にコロナ禍以降大きく変化する市場環境にキャッチアップできるよう伴走型で支援する事業です。具体的には、さまざまな専門家が、セミナーやワークショップ、テストマーケティング、展示・商談などをサポートします。
事業名が示すように、イシカワルクラフトは参加者にマインドの変化を求めています。多くの伝統工芸事業者はものづくりに集中するあまり、マーケットとのコミュニケーションに注力してきませんでした。マーケットとのコミュニケーションとは、商品テーマやパッケージ、サービスモデル、メディア・SNSでのPR戦略といった、広い意味でのマーケティングです。
実際、これらを意識して付加価値の高い商品開発とブランド力向上に取り組んだところ、テストマーケティングでも展示会でも抜群の成果を上げました。この結果が示すのは、石川の伝統工芸はビジネスとして大きなポテンシャルを秘めていると同時に、他産地にとっての先進モデルになりえるということだと思います。
イシカワルクラフトは今年度も開催します。自社を前向きに変えていこうと考えている新規の事業者さんにぜひ参加してほしいですね。
| 企業名 | 公益財団法人 石川県産業創出支援機構 |
|---|---|
| 創業・設立 | 設立 1999年4月1日 |
| 事業内容 | 新産業創出のための総合的支援、産学・産業間のコーディネート機関 |
| 関連URL | 情報誌ISICO vol.147 |
|---|---|
| 備考 | 情報誌「ISICO」vol.147より抜粋 |
| 添付ファイル | |
| 掲載号 | vol.147 |