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穀物の力で健康づくりに貢献 祖母の味を受け継ぎ、珠洲で起業 ~アンビズ(株)

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One Step

令和6年能登半島地震で被災しながらも、試練を乗り越え、明日への一歩を踏み出した地元企業の奮闘ぶりを紹介します​。​

きっかけは病気の経験

五穀の君の写真。成長戦略ファンドを活用してパッケージデザインも刷新した。​ アンビズが製造する「五穀(ごこく)の君」は、焙煎(ばいせん)した能登産ハトムギや、大麦、黒ゴマ、大豆、小豆、玄米を細かくひいてブレンドした穀物パウダーだ。きな粉のような甘みと、穀物の香ばしさが特徴で、牛乳に混ぜればまろやかな味わいが楽しめる。料理の材料としても使いやすい。
 食物繊維やカリウム、鉄分、タンパク質などを多く含み、添加物は使用していない。「健康にもいいんです」と安用寺玲生(あんようじれい)社長は胸を張る。
 レシピを生み出したのは、米穀店を営んでいた祖母の安宅千恵さんだ。40代で体調を崩したのをきっかけに1984年に商品開発した。その後テレビ番組で紹介され、一時は月3万袋を売り上げるヒット商品となったが、後継者がおらず2022年に製造を終えていた。
 安用寺社長がその味を復活させようと決意した背景には、23歳で甲状腺がんが見つかり手術を受けた経験がある。健康と食について見つめ直す中で頭に浮かんだのが、五穀の君だった。
 珠洲市で自営業を営む父の影響もあり、起業への思いを抱いていた安用寺社長は、五穀の君を自らの手で作ろうと東京の会社を退職して同市に戻り、23年10月にアンビズを設立した。能登半島地震が発生したのは、祖母からレシピを受け継ぎ、製粉機を発注した矢先だった。

挑戦を通して地域に元気を

東京で開催された展示化の様子の写真

 発災後は、父の会社のガス事業の緊急対応を手伝い、起業準備は中断した。一方、避難や転職で若者が次々と地元を離れるのを目の当たりにし、「若い自分の挑戦は、地域の明るい話題となるはず」と考えるようになった。
 まずは製造工程を見直した。震災の影響で焙煎や製粉のスペースとして予定していた工場が使えなくなったため、焙煎済みの粉の状態で仕入れ、自社でブレンドし袋詰めすることにした。ISICOの支援のもと成長戦略ファンドを活用し、栄養成分を分析するための試作開発などを経て2025年3月の発売にこぎつけた。
安用寺玲社長の写真 安用寺社長は「ISICOを通していろんな人に相談する中で、より良い選択に早くたどり着けるようになった。情報源をインターネットに頼っていた頃は、今から思うと遠回りしていた」と語る。
 目標は、穀物を日常的に取り入れる習慣を日本に根付かせることだ。「新商品の開発など、やりたいことはいっぱいです」と目を輝かせる。

企業情報

企業名 アンビズ 株式会社
創業・設立 設立 2023年10月
事業内容 食品製造・販売

企業情報詳細の表示

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関連URL 情報誌ISICO vol.147
備考 情報誌「ISICO」vol.147より抜粋
添付ファイル
掲載号 vol.147


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