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偶然の出会いを意図的に仕掛ける「地域企業のための新事業創出・組織変革セミナー」

印刷ページ表示 更新日:2026年10月5日更新

価値創造チャレンジ事業

ISICOでは、県内中小企業の経営資源とスタートアップの先端技術や発想を掛け合わせ、新たな価値を創出する「価値創造チャレンジ事業」を2023年度から展開しています。同事業の利用促進に向け、9月1日には石川県地場産業振興センターでセミナーを開催しました。
単に企業をマッチングするだけでなく、両者の対話から実証まで伴走支援する本事業の概要と特別講演の要旨を紹介します​。

​SEMINAR REPORT

平岡 昭良氏の写真平岡 昭良氏
(株)リバネスノームズ取締役
BIPROGY(株) 前代表取締役社長CEO・CHO

失敗を恐れぬ企業風土を―

挑戦する意欲を育てる

講演会会場の様子 私が社長を務めたBIPROGY(株)[旧日本ユニシス(株)]は、日本に初めて商用コンピューターを持ち込んだ会社です。その後、サプライヤーから時代に応じてビジネスモデルを変え、現在はシステムサービスなどの社会的価値を創出する企業へと変わりました。
 企業の変革には、さまざまな壁があります。過去の成功体験や自前主義、失敗を許さない風土、そして経営層の理解不足などです。
 この壁を乗り越えるには、まず社員に新しい技術やビジネスモデルに触れる機会を設け、挑戦する意欲をかき立てることが重要です。さらに、多様な価値観を受け入れる土壌をつくり、経営トップ自らが改革を主導することも欠かせません。
 私は専務時代、企業の存在意義や目指す姿勢を示すコーポレートステートメントを刷新しました。若手社員を巻き込みながら、社内の意識を段階的に変え、仕上げとして取り組んだのが社名変更でした。社員からは大きな反発もありましたが、それくらいの思い切りが必要です。

自社の強みを言語化

 オープンイノベーションは、社外の技術や知識を取り入れ、自らの強みと掛け合わせて新事業を創出する有効な手段です。しかし、いざスタートアップと手を組んでも、実を結ばないケースは少なくありません。
 それは、スタートアップを一方的に「評価」や「支援」する対象と捉え、自社は「今までのまま」でいようとするからです。外部の技術や知識を取り込むだけでなく、互いの資産を持ち寄り、何よりも「自社自身も変わっていく」という自己変革の視点が必要です。
 そのためには、まず自社の独自性がどこにあるのかを把握しなければなりません。実は、長年培ってきた技術やノウハウ、スキル、オペレーションといった経営資源は、他社にはまねできない資産と言えます。これらを言語化することで、ビジネスにおける自社の役割が明確になります。互いの違いを理解してこそ、対等な立場で協力し、ともに次のビジネスをつくり上げることができるのです。

自らも社員も外に目を向けていく

 では、社外との接点はどうつくればよいのでしょうか。カギとなるのが、自ら外に出て、人や技術、考え方に触れることです。自社の将来像が明確なら、そこにつながる出会いを意識的につくっていきます。まだ先が見えていないなら、まず外の世界に飛び込み、そこで得た気づきを次の行動につなげていきます。そうした積み重ねが、新たな共創へとつながっていきます。
 出会い方は違っても、大切なのは、外に目を向け、自ら動く姿勢です。ただ待っているだけでは偶然の出会いもありません。ジャンルにとらわれずに異分野に飛び込み、そこで得た刺激を受け止められるよう、自社の考え方や仕組みも変えていくところに、企業改革の本質があります。
 そして、失敗を許容する職場環境を整えてください。私の経験から生まれた言葉があります。それは「成功のKPIは失敗の数」です。失敗の上にしか成功はありませんから、社員の挑戦を後押ししてください。

ジャンルを超えてビジネスを

 これからは、どの業界も異業種を巻き込みながら新しい事業をつくる時代です。一つの企業だけで社会課題を解決することは難しいからこそ、ジャンルの垣根を越えて企業が連携し、それぞれの強みを生かして経済的に成立する事業をつくる「ビジネスエコシステム」という考え方が重要になります。
 そういった点では、石川県には20の高等教育機関があり、研究者が持つ技術と地域企業をつなぐ土壌があります。企業は経営や事業化の経験があり、研究者は高度な技術や知識を持っています。それぞれがギブ・アンド・テイクの関係を築き、互いに協力し合えれば、石川県からイノベーションを起こし、世界へと広げていくことができるはずです。

新たなビジネスのヒントを探しに、まずは見に来ませんか?

2026年10月30日(金)
スタートアップビジネスプランコンテストいしかわ2026

県内での事業化を目指し、地域課題解決から革新的ビジネスまで幅広く挑む起業家やスタートアップを対象に、地域全体の起業を盛り上げるコンテストです。
 https://ishikawa-startup.jp/bijicon/

2026年11月28日(土)
第4回石川テックプラングランプリ

ものづくりやバイオ等のディープテック領域で技術シーズをもとに世界を変える構想を持つ研究者や技術系起業家の創業や新事業展開を支援しています。
 https://techplanter.lne.st/ishikawa/2026/

企業情報

企業名 公益財団法人石川県産業創出支援機構
創業・設立 設立 1999年4月1日
事業内容 新産業創出のための総合的支援、産学・産業間のコーディネート機関

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関連URL 情報誌ISICO vol.149
備考 情報誌「ISICO」vol.149より抜粋
添付ファイル
掲載号 vol.149


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