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飾って、守る。新しい防災のかたち 卓上避雷器「ひゃくまんさん」を商品化!
~ 森長電子 株式会社
<令和6年度 成長戦略ファンド採択事業>
◇事業名
コンシューマー向け避雷器の新商品開発・販路開拓事業
◇商品名
避雷器「ひゃくまんさん」
◇キャッチコピー
守る、モリナガ。

◇開発の経緯
全国的にも雷の発生件数の多い金沢市において、落雷による電子機器やシステムの被害から企業や社会インフラを守ることを目的に、昭和48年に設立されたのが森長電子株式会社である。以来、半世紀以上にわたり、北陸地域はもちろんのこと、日本の北から南まで全国各地の企業や社会インフラを落雷や誘導雷の被害から守り続けてきている。そんな避雷器メーカーではあるが、リクルート活動において、若い人たちに自社の知名度が低いこと、何をしている会社なのか知られていないことを課題として感じていた。同社の製品は、全国津々浦々の企業や自治体に納められているが、一般家庭向けの避雷関連機器はほとんど扱ってきていなかった。そこで、一般家庭向けの製品を開発することで、同社ならびに避雷器を知ってもらう広告宣伝の役割を果たすと同時に、これまで積極的に取り組んでこなかった新たな分野へ挑戦することで、社内にチャレンジの気運を醸成することにもつながると考え、成長戦略ファンドを活用した新商品開発がスタートする。

◇森長電子の避雷器の優位性
避雷器は、企業や社会インフラの電子機器を雷の被害から守る頼もしい存在ではあるが、雷と言っても、その威力、継続する時間、エネルギーも様々。しかも、直接的な落雷ではない、落雷した地点から離れた場所への誘導雷などもあり、他社の避雷器では守り切れないケースもある。そうした特異なケースの雷であっても完璧に守り切れるのが、半世紀以上の歴史と実績のある同社避雷器の強み。全国に避雷器メーカーは、大小含めて20社前後ある中で、広く全国的に納入実績があるにもかかわらず、知名度はまだまだ限定的である。他社メーカーの避雷器を備えていたにもかかわらず、落雷被害を防ぐことができず、より完璧な避雷器を探し求めて同社に辿り着くケースが近年増えてきている。
◇石川県の観光PRキャラクター「ひゃくまんさん」に着目
全国的にも発雷率の高い石川県で生まれた森長電子の避雷器を知ってもらうには、石川県の観光PRキャラクターである「ひゃくまんさん」を活用することで、家庭用避雷器の第一弾として話題作りにもなる。折角、家庭用の避雷器を発売するのであれば、分電盤の中のような目に見えないところに設置する製品では、自社のことを知ってもらうことに繋がらない。例えば、コンセントにつなげるだけ、電気工事不要で雷の被害を防げる避雷器、なおかつ折角ならインテリアとして飾って置ける商品にすることで、自社の存在感もアピールできるのではないか。そうした様々な思いから、「ひゃくまんさん」を避雷器の上にセットした、インテリアにもなる商品づくりが始まる。

◇唯一無二の家庭用避雷器
避雷器の専門メーカーではあるが、立体形状の置物を作ることは全く未知の世界のため、石川県工業試験場の門を叩く。県のキャラクターだけに、本物と比較された時に形状が歪だったりしては問題になることから、県の協力を得て、ひゃくまんさんの実際の着ぐるみを借り、3Dデータを作成すると共に、キャラクターに描く絵柄にもこだわっている。とりわけ九谷焼の絵付けが球体のため、転写紙を作る工程が難関であったが、工業試験場のアドバイスを受けながらその壁をクリアする。そうして細部まで寸分の狂いのない形状に仕上げ、しかも石川県の伝統工芸である九谷焼で忠実に再現した避雷器「ひゃくまんさん」が、工業試験場、九谷焼窯元の協力を得て、試行錯誤を繰り返し2年あまりの歳月を要して完成する。

◇令和8年1月からネット販売スタート
避雷器「ひゃくまんさん」は、令和8年1月末から自社ホームページでネット販売をスタートしたばかり。それに先立って、東京ビッグサイトで開催されたギフトショーに出展し、同社初の一般家庭用向けの避雷器「ひゃくまんさん」をお披露目する。来場者からは九谷焼のだるまの置物に興味を持ってもらえたが、九谷焼「ひゃくまんさん」の製作過程の苦労を全ての人に説明できるわけではないため、伝統工芸品としての販売価格が成約のハードルであることを肌で感じた様子。石川県内では、金沢エムザの黒門小路、兼六園下の野村右園堂、金沢駅あんと内の金沢九谷、白山ゲートウェイとくみつTaanTo、山代温泉瑠璃光、山代温泉宝生亭にて店頭販売している。観光客には避雷器としてよりも、九谷焼のお土産としてのニーズが想定されることから、「ひゃくまんさん」の九谷焼の単体販売も行う。避雷器「ひゃくまんさん」は1セット66、000円(税込)、九谷焼「ひゃくまんさん」単体は41、800円(税込)で販売。
◇これからの事業展開
避雷器「ひゃくまんさん」は、同社の一般家庭向け商品の最高級品として位置づけ、まずは話題性ある商品を世に出すことで、森長電子の社名ならびに商品を知ってもらうことが第一の目的。同社ホームページを閲覧すると、随所に同社のマスコットである「マモリナガ隊員」というかわいいキャラクターが掲載されている。このキャラクターを活用した廉価版の避雷器の商品化、身近に使ってもらえる周辺商品のラインナップの展開をこれから進めていく考えだ。これまでのモノづくりの発想や固定観念に捉われることなく、自由な発想、ユニークなアイデアを若手社員からどんどん引き出す社内の活性化を積極的に推進中!従来までの全国各地の企業、社会インフラはもとより、新たに一般家庭をも雷サージから守る避雷器総合メーカーとして、更なる高みを目指して邁進してもらいたい。
吉田悦子社長 営業統括部 碓井将大さん
◇事業者概要
・商 号 森長電子株式会社
・代表者 代表取締役社長 吉田悦子 下谷内 充
・本 社 金沢市福増町南1195
・TEL 076-240-8111
・URL https://alp-plp.co.jp