本文
能登の食材にこだわった食べるスープ
<平成25年度活性化ファンド採択事業>
◇事業名
石川発!能登の里海の恵み・能登牡蠣を使った「能登牡蠣チャウダー」の商品開発及び販路開拓事業
◇商品名
能登牡蠣チャウダー
◇キャッチコピー
能登の食材にこだわった食べるスープ
◇開発の経緯
本業であるガソリンスタンド経営の傍ら、地元穴水町の活性化に資するべく『チーム能登喰いしん坊』のリーダーとして、各地のイベントで活躍している森本敬一氏。スタンドの顧客でもある牡蠣養殖業者の牡蠣を使い、既に『能登牡蠣カレー』を商品化している森本氏は、第二弾として『能登牡蠣チャウダー』を試作しイベントの屋台で試験販売したところ、お客さんから「これは美味しい」と好評を得たことから、商品化に向けての取り組みがスタート。
地元穴水では、新鮮な牡蠣をそのまま炭火で焼いたり、酒蒸しで食べるのが一般的で、牡蠣をチャウダーにする食べ方は馴染みのない人が殆どだっただけに、新しい牡蠣料理として注目を集める。商品化にあたっては、チームのメンバーで試行錯誤を重ねてレシピを決めた。毎年3,000箱を製造し、その年のうちに完売する人気ぶり。
◇こだわり
原料には、地元穴水産の新鮮な牡蠣を使用し、調味料には能登の塩、能登ワインのシャルドネで牡蠣を蒸すなど、メイドイン能登にこだわった商品づくり。
パッケージにもこだわり、箔の産地である金沢の銀箔を使った箔押し文字にて商品名を入れることで高級感を演出している。使用している牡蠣は、一年のうちで最も牡蠣が大きく成長し旨味が増す春先の牡蠣をまとめ買いすることで、仕入れ原価を抑えている。
能登牡蠣を使った商品開発にあたり、いしかわ産業化資源活用推進ファンドに申請し、2度の不採択を重ねるも、「チャウダーなら新しい発想で面白い」とISICO担当者に背中を押され、今回の採択につながる。「お客さんの何気ない一言や周囲の意見や励ましを素直に受け入れながら動いてみたらいい結果が出すことができました。」と笑顔で語る。日々お客さんの声を拾い、こまめに改良を重ね、商品価値を高めるべく地道な努力を惜しまない。
◇課題と方向性
レトルト食品は既に能登牡蠣カレーでも経験済みではあるが、「野菜の大きさや食感にこだわり、牡蠣の旨みを生かし、誰もが食べて美味しいと感じる風味を創り出すのに試行錯誤を重ねました。」と振り返る。
発売から3年、これまで銀座にある石川県のアンテナショップ、里山海道のパーキングエリア、のと里山空港売店などで販売してきており、毎年3,000個を完売。ネットでは金沢楽座のサイトで販売している。ただ、現時点では3,000個しか製造していないため、大手ショッピングサイトへ出すことはまだ考えていない。
さらに大量に製造し、コストダウンを図るためにも安定した販路開拓が次なるステップへの鍵を握る。同社の能登牡蠣を使ったレトルトシリーズや、能登ワインのぶどうの葉を原料にしたお茶『ピッコロパラディーゾ』は、石川ブランドにも認定されており、穴水町のふるさと納税の返礼品にもなっている。
その他にも、皮膚科医や薬剤師の協力で、能登ワインを使用した無添加の石けんを開発、販売している。そうした地元の魅力ある素材を、これまでにないアイデアを生かし、地元の人はもちろん、石川県内外の人たちにも知ってもらいたいとの熱い思いで、能登や穴水のまいもんの発信に余念がない森本氏である。
森本氏をモデルにしたキャラクター コックスタイルで商品をPRする森本氏
◇価格
1箱 250g入 800円(税別)
◇販売者
・商 号 (株)クリエイト
・住 所 〒927-0027 鳳珠郡穴水町川島ワ32-1
・TEL (0768)52-0161