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山中塗の漆漉し紙と麻糸が織りなす個性派グッズ ~芳賀紀江工房

印刷ページ表示 更新日:2017年12月5日更新

漆de織

     山中塗の漆漉し紙と麻糸が織りなす個性派グッズ

      <平成21年度活性化ファンド採択事業>

事業名

 山中塗ペーパークラフト販売展開事業

 山中塗を塗布した和紙を手織り糸に使った織物の販売展開

商品名 

 漆de織

商品分類

 生活雑貨

キャッチコピー

 漆漉し紙と麻糸が織りなすキラリ個性派!

開発の経緯

山中塗の作業において、漆を紙で漉すという工程がある。その後、たっぷりと漆が塗られたその紙は捨てられていた。この漉し紙の再利用法を産地の職人が模索していることを人伝手に耳にした芳賀氏は、漉し紙を細かく裁断し、糸を織る際のよこ糸として織り込むことを思いつく。漆を漉した紙をよこ糸に使うことで、漆独特の色合い・艶・手触りが表現された他に類のない織物『漆de織』が誕生する。当初は、ランチョンマットやコースターなどから手がけた試作商品も、今では名刺入れ、札入れ、バッグ等々バリエーション豊富な商品群を展開するまでに。

      

         漆を漉したあとの漉し紙

新規性  

漆を漉した漉し紙を完全に乾燥させてあるため、手で触ってもかぶれる心配はない。漆の香りがほのかに残り、水濡れにも強く、手洗いであれば洗濯も可能という優れた特性を発揮する。何よりもこれまで捨てられていた漉し紙に、芳賀氏の手で新たな命が吹きこまれ、個性豊かな生活雑貨として男女問わず多くの人を楽しませる商品へと180度生まれ変わった点が素晴らしい。

       漆de織

こだわり

漉し紙を裁断したものをよこ糸に使うと言っても素材がそもそも紙であることから、機械で織り込むことは不可能なため、1本1本手作業で差し込みながら編んでいく地道な作業が必要で、かなりの手間暇を要する。何よりも、漆の漉し紙を何とか再利用できないかとの芳賀氏の並々ならぬ情熱とこの道25年の経験なくしてこの『漆de織』の商品は生まれなかったと言っても過言ではない。試行錯誤を繰り返し、苦労を重ねて編み出した織り方だけに、現在製法特許を出願中。使用素材は、自社で染色したオリジナルの麻糸100%、山中塗の漆漉し紙、商品によっては内側に牛革を使用している。

      

販売方法 

いしかわ産業化資源活用推進ファンドの認定を受け、3年目を迎えた平成24年5月25日~6月3日の間、金沢市東山のギャラリーにて初めて一般消費者向けのお披露目会を開催。それに先立ち、石川県産業展示館で開催された中小企業技術展にも出展。今後は、同工房で定期的に開催している作品展での販売をはじめとして、県内外での販売スペースの開拓ならびに消費者にアピールする機会を創出すべく準備を進めている。

希望小売価格   コースター   1,100円~、財布 4,800円~

          トートバッグ 28,000円~

      

注文方法 

現段階では大量の注文には対応不可のため、販売可能数量は要相談。基本的にはいずれの商品も1点から発送可。送料は顧客負担。

今後の方向性

これまでコースターや財布、名刺入れ、バッグなどの生活雑貨を中心に試作商品を開発してきたが、伝統文化の粋とも言えるお茶の世界で使ってもらえる布製品との発想から、茶室で用いる風炉先屏風を試作。この屏風については、裏千家に関わり深い著名人に実物を見てもらい、お墨付きも得ている。これまで女性を意識したモノづくりを行ってきたが、展示会を通して個性を主張したい男性から好評の声が多かったことで、商品展開において男性を意識したモノづくりにも力を注ぎたい考えだ。身の回りの様々なところで使われている繊維を、この『漆de織』に置き換えていくことが可能なことから、今後の商品展開が益々楽しみである。

      

              風炉先屏風

会社概要

・商 号   芳賀紀江工房

・住 所   金沢市弥生2-6-11

・TEL   (076)242-1638

・FAX   (076)280-3638 

・URL   http://www.hagatextiles.com/

     

        芳賀紀江さん、長男・俊嗣さん  


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