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シンプルでかわいい 新しい結納スタイル「かわゆいのう」 ~ 平岡結納舗

印刷用ページを表示する更新日:2021年12月28日更新

シンプルでかわいい 新しい結納スタイル「かわゆいのう」

 

<平成30年度、令和元年度、令和2年度 いしかわ中小企業チャレンジファンド採択事業>

事業名

 加賀水引のリサイズによる実用的な小物雑貨の新商品開発・販路開拓事業
 オリジナル細水引を活用したブレスレットの開発及び販路拡大事業
 略式結納「かわゆいのう」のPVによる販路拡大事業 

商品名

 加賀水引細工ミサンガ、かわゆいのう

開発の経緯

金沢市尾山町で創業から47年目を迎えた平岡結納舗。遡ること18年前、平岡家に嫁いだ平岡慎子さんが、義母やベテラン職人から水引細工の技を習得し、伝統の水引の技を新しい時代に継承発展させていく決意のもと、2018年に義母から事業を承継し代表に就任。店舗のリニューアルと同時並行して、若い世代に情報発信していく必要性を痛感し、自社ホームページを立ち上げ、SNSも活用して日々の店の動きを発信。なおかつ、自らウェブクリエーターエキスパートの資格を取得するため、大学の講座に50時間通い、20代の学生に混じって奮闘し、無事に取得。ホームページの維持管理は自ら行う。

さらに、金沢水引とは言うものの、県内産の糸ではないことから、地元で原材料となる糸を開発したいと思い立ち、かほく市のゴム入り細幅織物工場の門を叩き、水に濡れても劣化しないポリエステル製の細い水引糸の共同開発に着手。通常なら、1年はかかるところだが、何事もスピード感を大切にする平岡さんは、十数回の試作を頻繁に繰り返し、僅か2ヶ月あまりで水引糸のリサイズ化にこぎつける。

細い水引糸 水引

リサイズした「金沢細水引thin line®」が可能性を広げる

引糸を細くリサイズできたことで、作れる小物のバリエーションが一気に広がり、糸の色も144色展開。とはいえ、全種類の糸を在庫として持つには莫大なコストがかかるため、10代の若い女性たちを集め、その中から好みの色をチョイスしてもらい、11色を厳選する。それからは、平岡さんの経験と感性に導かれるように、次々と彩り鮮やかでインスタ映えするかわいい小物類が生み出され、新商品として店頭に並ぶと同時に、ホームページにアップすることで、それを見た東京のお嬢さんたちが、金沢の店を訪れるように。かわいい小物がいろいろ作れることから、この細水引を本来の結納飾りにも応用し、これまでになかった文字通りかわいい結納飾り「かわゆいのう」が誕生する。

昔は結納が終わると、その飾りを使って羽子板を作ったそうだが、今は需要も飾る床の間もない時代になったことから、結納飾りを額入りアクリルケースに飾り付け、インテリアとしてどこにでも置くことができる新商品を開発。これがまた人気を呼び、このケース入りの結納飾りだけ購入するお客さんも多い。

結納品 額入り結納飾り 水引の箸置き

コロナ禍で結婚式は激減するも、結納需要は急増

2020年春先からコロナ禍になったことで、日本中の結婚式場は軒並みキャンセルの嵐に見舞われ、大変厳しい状況が続いている。当然結納も激減し、平岡さんの商いも大変なのではと思いきや、「結婚式ができないから、せめて結納はかわいくて華やかなものにしたいと、結納式を以て結婚式に替えるカップルが増え、コロナ前よりご結納の注文が増えています。」とのこと。ホームページや東京の百貨店で、平岡さんの水引飾りを見て一目惚れしたファン客も多い。

平岡さんの水引細工の商品が日の目を見るきっかけとなったのは、石川県デザインセンターのサポートで、東京の百貨店で開催されている「金沢のお正月」などに商品を並べられるようになったことが大きく、平岡さんも感謝することしきり。もう一つコロナ禍でも大忙しなのは、かなざわ自由時間やじゃらんを介した水引体験教室。コロナ禍で、兼六園や21世紀美術館など公的な施設が長く閉館していたため、その間も営業していた同店の水引体験教室に若い女性が殺到し、多い日は1日に10人以上訪れ、体験指導におおわらわの日が続いており、店舗リニューアル後は、1年間に1000人を超えるお客さんが来店している。

鶴亀モチーフの水引 かわゆいのう

鶴と亀を模した平岡のロゴに託す熱き思い

平岡さんが2019年に店舗をリニューアルするにあたり、自分の店のブランド化に向け、店名のロゴを誰に頼んだものかと、石川県デザインセンターに相談に行く。その時に紹介されたのが、デザケン代表の橋本謙次郎氏。結納品の店ということで、おめでたい鶴亀をモチーフにし、それぞれを平と岡の文字に模してデザイン化。見る人を引き込む圧倒的な吸引力を感じさせるロゴマークであり、一度見たら忘れないインパクトがある。平岡さん曰く、「東京なら○○、京都なら○○と、誰もが思い浮かべる老舗があると思いますが、将来的に金沢なら平岡結納舗とイメージしてもらえるようなお店にしていきたいですね。」とのこと。

金沢市尾山町と言えば、尾山神社、尾崎神社があり、金沢城にも近い場所だけに、観光客が毎日のように行き交い、立地としてこの上ない好立地。コロナ禍で、修学旅行先を金沢に変更する学校が急増したことで、班別行動で中学生のグループが店を訪れる。そんな時には、金澤神社で良縁祈願をした自社商品「ご縁ぴつ」を無料でプレゼントして喜ばれている。子供たちが成長し、何年か後に結婚する時に、金沢の結納品店を思い出し、金沢に観光に来てもらうことにつながればとの平岡さんの思いが込められている。「新しいことをしようとした時に、実際にやって収益が上がるか分からないリスクがつきものですが、チャレンジファンドがあったおかげで、文字通りチャレンジすることができ、結果も出すことができたと感謝しています。」と、この3年間の充実した日々を振り返る。結納品の製造販売に留まることなく、婚礼アドバイザーとして新たな領域での活躍にも期待したい。

平岡結納舗の店舗 平岡結納舗の店舗外観 平岡結納舗の店舗看板

平岡結納舗ロゴ

店舗概要

 ・店 名 平岡結納舗
 ・代表者  平岡慎子
 ・住 所  金沢市尾山町10-11
 ・TEL  076-231-6770
 ・URL https://hiraokayuinouho.com
 ・支 店  金沢エムザ5階結納品コーナー