加賀野菜・能登野菜と石川産果物のコラボレーション
<平成25年度活性化ファンド採択事業>
◇事業名
加賀野菜・能登野菜と石川産果物のコラボレーション商品
「野菜果物ジャム」&「ディップソース」の商品開発と販売事業
◇商品名
能登ジャム(金糸瓜のジャム)、加賀ジャム(金時草のジャム)
◇キャッチコピー
からだにやさしい地産ジャム!
◇開発の経緯
平成6年、七尾市内を見下ろす鉄砲山の中腹にカフェレストラン「J,Road」をオープンした森山仁氏は、地元の食材を使ったメニューづくりに取り組み、近年よく耳にする地産地消を早くから実践。
やがて、レストランで提供する料理だけでなく、お土産やお使いものとして、来店客以外の人にも地元の野菜や果物を使った加工食品を提供したいと考えるようになり、2年あまりの歳月をかけ、石川県産のにんじんに金時にんじんの上品な甘さとコクをプラスした「にんじんのジャム」、能登の赤土で育った能登金時を使った「さつまいものジャム」、能登産赤皮南瓜を使った「赤皮かぼちゃのジャム」を商品化。いずれも地元産品を活用した土産品として評価され、石川県観光土産品コンクールで推奨品の認定を受ける。
こうした『からだにやさしい』商品開発を進める中で、いしかわ産業化資源活用推進ファンド(活性化ファンド)を活用し、平成25年に認定を受け、新たに取り組んだのが能登ジャム「金糸瓜のジャム」と加賀ジャム「金時草のジャム」である。
◇こだわり
世界農業遺産に認定された能登半島で育った金糸瓜(別名そうめんかぼちゃ)と国産りんごを使った「金糸瓜のジャム」は、金糸瓜の特徴であるシャキシャキした食感とりんごの風味、食材そのものの持つ自然な甘さを楽しめる、これまでになかった野菜と果物のコラボレーションジャムである。
加賀野菜の一つである金時草を主原料にした「金時草のジャム」は、能登産のブルーベリーを合わせ、糖度を極力抑えることで、ブルーベリーのコクと金時草独特の味と香り、素材それぞれの食感も楽しめる仕上がりにこだわっている。いずれも食品添加物は一切使用しておらず、北海道のビート糖と愛媛県産のレモンが脇役として素材の味を引き立てている。
スーパー等で販売されている大手メーカーのジャムは、糖度が50度前後あるのに対し、同社のジャムシリーズは、糖度を37~39度と低めに抑え、子供からお年寄りまで、安心して食べられるからだにやさしく、森山氏のこだわりである「思いやり」が溢れた商品である。
金糸瓜 金時草
◇課題と方向性
現時点では、道の駅のとじま、のと里山海道別所岳サービスエリア、名鉄エムザ地下で販売されている。セレクトショップや高級食材を扱うスーパーに期間限定で置いたこともあるが、価格が高いことから売れ行きは今ひとつだったよう。
とはいえ、使用している食材の原価がそもそも高いことと、一つひとつ手作りのため、製造できる量に限界があり、大量生産ができない点がネック。次なる食材として、中島菜と加賀レンコンを使ったジャムづくりを計画中で、どんなフルーツとのコラボレーションで、それぞれの食材が引き立てあうベストマッチングを見い出すことができるか、商品化への鍵である。さらには、地元の野菜とチーズを使い、スティックサラダを食べる時につけるディップソースの開発も考えている。「まだまだ種類は少ないですが、これからも石川、能登の風土で育った野菜や果物を使って、どこにもない商品を創り出していきたい」と意欲的な森山氏である。
カフェ J.Road外観 森山 仁 氏
◇価格
金時草ジャム 100g入り 778円(税込)
金糸瓜ジャム 100g入り 778円(税込)
◇会社概要
・商 号 ジェーケーワンフーヅ株式会社 <カフェ J,Road>
・住 所 七尾市矢田町21号鉄砲山3番地6
・TEL 0767-53-7858
・URL http://www.j-road.net