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加賀象嵌の伝統技法でジュエリーに斬新な風を ~希らら

印刷ページ表示 更新日:2017年12月26日更新

加賀象嵌手まりジュエリー 加賀象嵌手まりジュエリー

   加賀象嵌の伝統技法でジュエリーに斬新な風を

     <平成26年度活性化ファンド採択事業>

事業名

 加賀象嵌技法による加賀手まりジュエリー

商品名

 加賀象嵌手まりジュエリー

キャッチコピー

 愛らしく親しみやすい、個性煌めく象嵌ジュエリー

作り手紹介

文化女子大学短期大学部生活造形科に進んだ長谷川真希さんは、大学の先生の紹介でジュエリーデザイナー中嶋邦夫氏のアトリエに入ったのがこの道に進むきっかけに。

金沢に戻り金沢卯辰山工芸工房金工科にて中川衛氏に師事し、3年間の研鑽の後、金沢市派遣留学生としてミラノの工房で研修を積み帰国。その後、個性的なアクセサリーを発表し、金沢市工芸展知事賞ほか数々の受賞歴を有する実力派のジュエリーデザイナーである。

     希らら製作風景
         製作風景

商品の特徴

長谷川さんがジュエリーのモチーフに選んだのは、地元に昔から伝わる加賀手まり。この形を象嵌で表現することで今までにない個性的なジュエリーが誕生した。

ネックレストップ、イヤリング、指輪、かんざしなどバリエーションが豊富。伝統工芸となるといい物であるのは分かるが価格が高くて手が出ないものになりがちだが、そうではなく、誰もが手軽に購入できる1万円前後の価格帯の商品展開に取り組み、象嵌技法を駆使して小さな球体の中に草花模様や吉祥文様などをデザインし、表現している。「身につけて楽しい気持ちになってもらえたら嬉しいです」と長谷川さんは笑顔で語る。

     加賀象嵌ジュエリー

開発の背景

昨年、伝統工芸に携わる知人から石川県の活性化ファンド事業があることを耳にし、26年度の活性化ファンドに申請し、採択を受ける。これを活用し、自らの商品を紹介するパンフレットやホームページの製作を計画中で、商品展開の面でも、現在の銀だけでなく、象嵌特有の色金を使い、ダイヤを散りばめたり、ステンドグラスのようにカラフルな色ガラスを象嵌技法と合わせて新しいデザイン展開にもつなげていく予定。

新規性

加賀手まりを表現するため、銀の板を手作業で半球体に少しずつ叩きながら、伸ばすと同時に球体に丸めていく作業は高度な技術を要する。半球体を接合して一つの球体にするため、少しでも歪みや変形があると商品にならない。その半球体の表面に手描きで切り込みを入れる線を描き、そのラインに沿って切り出していく。実に根気のいる細かい作業の連続で、手の込んだ作品だと制作に1ヶ月あまりを要する。

加賀象嵌の作家は、箱物に細かな細工を施した作品を製作するのが主流であるのに対し、長谷川さんは象嵌技術を応用して立体のジュエリーにさまざまな模様を表現するものづくりを得意とする貴重な存在。

こだわり

加賀象嵌は、何と言っても他にない緻密で精緻な細かい職人技が特徴である。長谷川さんの作品は、一つひとつ精魂込め、丁寧な仕事で仕上げられており、身につける人が一点物としての満足感を味わえる個性的なジュエリーに他ならない。その意味で伝統工芸の強みを活かしながら値頃感のある価格帯で提供することで、新たなファン開拓につながることが期待される。

東京・青山にある『伝統工芸青山スクエア』において全国の若手女性職人展が平成27年7月26日~8月7日まで開催されたが、長谷川さんも毎年作品を出展しており、高い評価を得ている。この加賀手まりジュエリーシリーズを足がかりに、カラフルな色合いのものやダイヤを散りばめた高価なものなど、作品の幅を広げていき、現在展開している希ららブランドの新シリーズとして、加賀象嵌手まりジュエリーの作品づくりに意欲的に取り組む長谷川さんである。

     
      希ららのショーケース(東京・青山『伝統工芸青山スクエア』)

販売価格

 加賀象嵌手まりジュエリー  10,000円~(税別)

   
      長谷川真希さん

会社概要

 ・商 号 希らら
 ・住 所 金沢市岸川町チ43
 ・TEL (076)255-3552
 ・URL http://jewelry-kirara.com/

 


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