ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 活性化ファンド商品開発ストーリー集 > メニュー > 食品 > 能登島の収穫物の可能性を追求し、夢のある農業の具現化に邁進! ~農事組合法人ラコルト能登島

いしかわ産業化資源活用推進ファンド事例集ViVOサイトへのリンク

じわもんセレクトサイトへのリンク

いしかわ商品カタログサイトへのリンク

店ナビいしかわサイトへのリンク


能登島の収穫物の可能性を追求し、夢のある農業の具現化に邁進! ~農事組合法人ラコルト能登島

印刷用ページを表示する更新日:2017年12月25日更新

純米酢 能登島での米栽培 

能登島の収穫物の可能性を追求し、夢のある農業の具現化に邁進!

<平成25年度活性化ファンド採択事業>

事業名

 能登島への農業参入と能登島産特別栽培米コシヒカリを原材料にした本格派純米酢の製造販売事業

商品名

 米酢

キャッチコピー

 能登島の恵みを食卓にプラス!

ラコルト能登島の設立主旨

平成22年秋、能登島向田地区において9町歩の水田が所有者の事情で、農業を継続することが危惧される事態に直面していることを知った能登島交通の青山邦一社長が、七尾市の漆陶舗あらきの新城純一社長に「能登島から耕作放棄地を解消し、元気にする活動をしたい」と話をもちかける。その思いに賛同した新城氏が、知人であり農業をやりたくてホテルマンを辞め、充電中だった洲崎邦郎氏を誘い、能登島の休耕田や遊休農地も含め、耕作放棄地の解消に向けた取り組みを本格的に始動すべく農事組合法人ラコルト能登島(ラコルトはイタリア語で収穫物の意)を設立する。

能登島は観光と農業が隣り合わせの島であり、接客業に精通している洲崎氏にはうってつけの仕事でもあり、実務の責任者として専務理事を務める。

新規性

洲崎氏には能登島を小豆島のようにオリーブの島にしたいとの夢があり、その実現に向け、オリーブのオーナーを募り、植樹イベントを行い、現在120本あまりが順調に生育している。オリーブオイルを生産するレベルにはほど遠いものの、オリーブの木が植えられていることで観光として成立するとの思いもあった。

そんな折り、千葉県の若い農家が半年ほど能登島に滞在していて、「お米を加工品にすることは考えないのか」と尋ねられ、「餅や米粉にしてみても仕方ない」と洲崎氏が答えると、「調味料の米酢がある」と提案される。なおかつ純米酢を本格的な方法で作れば、食卓を変えられる。食卓を変えられれば、子供たちの食への関心も変わることを教えられる。「和の調味料を持てば、将来洋の調味料も手に入る」とオリーブオイルのことを挙げ、オリーブオイルと酢を合わせ、それに能登の塩を入れればオリジナルドレッシングも作れる。実に夢のある話。そのアドバイスがきっかけとなり、自社の減農薬の特別栽培米を米酢にすることを決意する。

米酢 米酢

物づくりのこだわり

次のステップは、何処で酢を製造してもらうかだが、洲崎氏がホテルマン時代に金沢屋のリアル店舗に取り組んだ際、金沢市の今川酢造とのご縁があり、なおかつ同社は静置醗酵法という国内でも数少ない手間暇の掛かる天然醗酵にこだわっていることから、ここに依頼したいと考えた。

早速、洲崎氏は今川酢造を訪ね、今川社長に米酢の醸造を依頼するも、「本気で売る気があるか」との問いかけに、「もう1年考えて気持ちが固まったら来年改めてお願いに来ますから、その時はよろしくお願いします」と一旦保留とし、翌年改めて収穫した特別栽培米400kg持参して醸造を依頼する。半年間の眠りを経て鮮やかな琥珀色の酢が5000本(360ml換算)でき上がる。1本750円(税込)。スーパーで売られている大手メーカーの酢に比べると割高だが、「化学反応で2~3時間で製造されている酢と一緒にしてもらっては困る」と自社商品に対する絶対的な自信を覗かせる。

能登島の米 稲穂

ストーリー性を前面に出した販売手法

出来上がった酢は非常にまろやかで、大量生産されている市販の酢のようなツーンとくる刺激がなく、そのまま飲んでも抵抗なく飲める美味しい酢である。マルシェで対面販売した際に、「舐めてみて下さい」と差し出すと、「美味しい、飲める酢ですか」と聞かれるほど。

能登島の活性化に対する熱い思い、特別栽培米からこの酢が天然醗酵法で造られているといった商品の背景にあるストーリーをお客さんに語ると、それならと酢と一緒にお米も売れる。田植えの時期から順を追ってFacebookで情報発信し、いよいよパッケージのデザインが上がってきました・・・、と言った具合にワクワク感を煽る。

商品をラッピングするにあたり、一人で何千本も巻けないため、巻くのを手伝ってもらう「巻き巻きイベント」をFacebookで告知したところ、20人の女性がボランティアで手伝いに来てくれたという。そんな形で極力経費を抑え、話題を提供しながら、ホームページで予約を受け付けたところ、26年7月の発売開始から8月のお盆前までの1ヶ月で800本が売れ、地元の信用金庫も100本社販してくれた。

米酢 米酢

こだわりのパッケージ

能登島を元気にしたい、食卓を変えたい、子供たちに安心・安全なものを食べてもらいたい、能登島の収穫物(恵み・出来事)を食卓に届けたい等々のキーワードをデザイナーに伝えたところこのパッケージが出来上がってきた。洲崎氏は中味が見えないと売れないと主張したが、他のメンバーは女性が喜ぶ素敵なパッケージになったと絶賛。結果的にはこのパッケージが気に入って買い求める女性が多く、他のメンバーの感覚に軍配が上がった格好だ。

催事等で販売すると、1本だけ買う人は少なく、3本から5本買って行く。不思議に思った洲崎氏が「そんなに買ってどうするのか」と尋ねると、「パッケージがかわいいからみんなに配る」と言われ、能登島を包んで差し上げますという思いを込めたパッケージが好評とのこと。

今後の方向性

米から酢ができ、その酢を使ってマヨネーズやピクルスも試作中で、米をスタートに酢、味醂、料理酒、オリーブオイルを使ったドレッシング等々、米が調味料として様々なものに化けることを実証しながら、家庭の食卓を変えていくことにつなげていきたい。地主の増田氏は他界したが、「あなたの孫に、農業はいいものだ、是非継ぎたいと思わせてやる」と生前大見得を切った洲崎氏。現在、田圃、畑、オリーブ畑合わせて約12haを4人のスタッフで世話している。農業法人として、高齢化にともない農作業が困難になってきた人の土地を預かる形で、少しずつではあるが、耕作面積も増えてきている。将来的には一緒にやろうと言う担い手が増えることを期待している。

「どこへ行ったら買えますか」との問い合わせが多くなり、店頭に置くことも必要と考え、能登各地の道の駅、香林坊大和かがやき屋本店、JA、カジマートエムザ店など20カ所あまりで販売中。間もなく金沢市内のスーパーチェーンでも販売開始予定で、5年前に4人の有志が種を蒔いた活動が萌芽し、枝葉が順調に生育してきていることをひしひしと実感する洲崎氏である。

オリーブ

販売価格

 米酢  360ml 1本 750円(税込)

洲崎専務理事

   洲崎邦郎 専務理事

会社概要

 ・事業所名 農事組合法人ラコルト能登島
 ・住 所 七尾市能登島向田町に部20番地
 ・TEL 090-3294-7353
 ・URL http://www.raccolto-ishikawa.com