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加賀野菜で付加価値を高め脇役だった餡が主役に大変身! ~株式会社真田製あん

印刷ページ表示 更新日:2017年12月25日更新

加賀能登 彩りあん  加賀能登 彩りあん

加賀野菜で付加価値を高め脇役だった餡が主役に大変身!

<平成25年度活性化ファンド採択事業>

事業名

 石川県の農産物を使用した餡の開発、およびギフト商品販売展開事業

商品名

 加賀能登 彩りあん

キャッチコピー

 脇役の餡が主役に大変身!!

取り組みの経緯

株式会社真田製あんの地産地消への取り組みは、平成21年10月、珠洲の農業法人有限会社すえひろ、株式会社柚餅子総本家中浦屋との合弁で有限責任事業組合「能登大納言工房」を設立し、石川県の活性化ファンドを活用し、能登大納言の需要拡大ならびに新商品開発への取り組みをスタートさせた時に遡る。

今回はそうした地産地消の取り組みの延長線上にある加賀野菜の打木赤皮甘栗南瓜、金時草、五郎島金時、加賀棒茶などの餡を自社で商品化することに取り組み、従来の業務用の卸ではなく、消費者に直接餡そのものを商品として販売する事業をスタートさせた。

こだわり

スーパーの店頭で見かける北海道産の緑色の皮の南瓜は煮ると柔らかくて美味しく、餡にするのは容易だが、打木赤皮甘栗南瓜は非常に皮が堅いため、まず中の種をきれいにくり抜き、ペースト状に加工しないと餡に使えない。そのため、二重の手間がかかっている。

金時草は葉っぱの表は緑で、裏が紫だが、一般的に金時草のイメージは紫であるが、煮出してみると紫ではなく緑色になる。いろいろ試した中から、先に一旦紫の色素を抽出し、白餡をベースに煮出した緑の液を少しずつ混ぜ、そこに徐々に紫の色素を加えて色をつけていくやり方にたどり着く。これだけ手間をかけても、誰もがイメージしている金時草の紫にはならないものの、緑の中でも限りなく紫に近い色合いを出すことができた。

甘味料も人工的な物は一切用いず、自然の恵みである甜菜糖や麦芽糖を使用。もちろん無添加、無着色。安全・安心への徹底したこだわり商品である。

能登大納言かのこ 打木赤皮甘栗南瓜 加賀棒茶
   能登大納言かのこ   打木赤皮甘栗南瓜      加賀棒茶

新規性

餡そのものを瓶詰めにし、商品として販売するという発想は従来なかっただけに斬新な印象を受ける。27年10月からは東京・高島屋のカタログ通販にて「加賀能登 彩りあん詰合せ」の商品名で掲載され、販売がスタートした。商品を目の前にし、果たしてどんな食べ方をすればいいのか素朴な疑問に「そのままスプーンで取って食べていただいてもよし、パンに塗って食べてもよし、ヨーグルトにかけてもよし、お酒のお供にとお客様の好きなように召し上がっていただければ・・・、お菓子というイメージではなく総菜として捉えていただけると嬉しいです。」と真田氏は笑顔で語る。

高島屋のバイヤーからも能登大納言の美味しさはとりわけ高い評価を得ており、北陸新幹線開業の追い風に乗って北陸をアピールする商品の一つとして取り上げられた格好だ。ジャムのような感覚で食卓に並ぶ光景を思い描きながら商品づくりが進められ、初年度は半年で1000セットの販売を目標に掲げる。また、九谷焼のミニ壺、瓶詰めの餡、能登大納言のかのこが桐箱に入った高級なセットも考えているようだ。さらに、地元向けにはエムザにて単品販売をスタートすべく商談が進行中とのこと。

桐箱入り詰め合わせ見本
    桐箱入り詰め合わせ見本

今後の方向性

加賀野菜はいずれも季節商品で、年中収穫できないことから、一年に一回しか製造できない希少価値のある商品であることをアピールし、差別化を図りたい考えだ。創業から68年、業務用の餡を製造販売してきた真田製あんにとって、餡そのものをメイン商品に据えた創業以来初の取り組みから誕生した新商品が、世の中からどのような評価を受けるのか、大いに楽しみである。

あんパンの中の餡、大福の中の餡という固定観念を打ち破り、食物繊維であり、ジャムに比べると甘さも控えめで、健康にいい食品であることを前面に打ち出し販促に努めていく。「餡に加賀野菜のペーストを混ぜ込んだ商品を、これから広く県民の皆さんに知っていただくためにも、各菓子店で饅頭などの餡に使ってもらえるよう、加賀野菜の餡の魅力を発信していきたい」と力を込める餡業界の革命児はさらなる飛躍を期す。

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販売価格

 加賀能登 彩りあん詰合わせ  3,240円(税込)

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       真田慎吾社長

会社概要

 ・会社名 株式会社真田製あん
 ・住 所 金沢市京町24番24号
 ・TEL 076-252-7823
 ・URL http://www.ankofoods.co.jp


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