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能登の味覚・甘エビが料理に奥行き・旨みを増すいしるに変身! すぎ省水産(株)

印刷ページ表示 更新日:2017年12月15日更新

甘エビいしる

能登の味覚・甘エビが料理に奥行き・旨みを増すいしるに変身!

<平成23年度活性化ファンド採択事業>

事業名

 甘エビいしるの開発と販路開拓

商品名

 甘エビいしる     

キャッチコピー

 能登の ごっつお 甘エビいしる

開発の経緯

七尾市のすぎ省水産(株)は、昭和60年の創業以来、能登半島の海の幸の魅力、美味しさを全国に届けてきている海産物問屋である。同社の杉原省社長は、七尾市の石崎漁港で水揚げされる石崎エビや能登半島の各漁港で水揚げされる甘エビの店頭に出せない小振りなエビを活用し、粉末にしたふりかけ、甘エビのスープといった様々な甘エビの加工食品づくりを試行錯誤する中、能登に伝わるイカやイワシなどで作った魚醤(いしる)に目をつけ、「甘エビのいしるがあってもいいのではないか」と考え、最終的に甘エビいしるの製造に行き着く。地元石崎産の石崎エビと冬の石川の味覚を代表する甘エビを殻つきのまま塩漬けして製造する地元産へのこだわりが評価され、23年度の活性化ファンドに採択される。

甘エビいしる 甘えび

新規性

エビから作る魚醤は、国内のエビ産地で既に販売されているが、石川県内で甘エビを原料としたいしるを製造したのは同社が初めてである。初の取り組みであることと、どの程度の量が売れるか不明だったことから、20リットル程の小さめのタンク3基分を23年度に漬け込む。「翌年にはできあがるかと思っていたが、1年では発酵が不十分でまだ商品にならず、県工業試験場のアドバイスも得て、結果的に夏を2回越さないといしるにならないことが分かり、商品ができあがるまで3年かかりました」と苦笑する。今年新たに仕込んだそうだが、これが商品になるのは3年後である。

甘えびいしる 甘エビいしる

こだわり

先述の通り、原料は石川産にこだわり、地元石崎漁港で水揚げされる石崎エビならびに能登各地の漁港で水揚げされる甘エビの中から、商品価値のない小振りのものを原料として使用し、それを塩漬けして熟成させている。人工的な保存料や着色料等の添加物は一切使用していない。3年経った漬け込み液からエビの殻などをきれいに取り除き、純度の高いいしるを抽出する濾過作業に苦労したという。今回商品化された80g入りのいしる1本におおよそ50本のエビが使われている計算になるそうだ。

課題と方向性

活性化ファンドを活用してデザイナーにボトルのパッケージデザインを一任して完成した今回の甘エビいしるについての反応は、能登らしさが感じられない、東南アジアからの輸入品のようだ、ローマ字表記が商品に合わない等々さまざまな反応があるようで、ボトルデザインについては次回製造時に再検討する課題となっている。現時点では生産量が少ないこともあり、宣伝してもし注文が殺到すると商品がないという状態になるため、自社ホームページにもあえて掲載せず、能登食祭市場と七尾市一本杉通りの鳥居醤油店に置いてある。醤油関連商品ということもあり、鳥居醤油店ではよく売れているとのこと。

生産体制が確立され、毎年確実に在庫がある状態が整った段階で、ホームページを活用したネット通販にも取り組む考えである。夜中の2時に起き、石崎漁港での競り、公設市場での競り、それが終わると注文状況や相場をチェックし、商品の加工ならびに出荷作業に追われる日々。能登のおいしい魚や自社製造の珍味などの海の幸を全国のお客様に届け、お客様が笑顔になり、満足感に満たされる幸せなひとときをお手伝いすることに、やり甲斐と喜びを感じ、今日も夜明け前から能登の新鮮な魚を目利きする杉原氏である。

amaebi 杉原 省氏
                杉原 省 社長

販売方法

 自社、能登食祭市場、鳥居醤油店  各店頭にて

会社概要

 ・商 号 すぎ省水産(株)
 ・住 所 七尾市大田町111-17-1
 ・TEL 0767-53-0055
 ・URL http://www.sugisyo.co.jp/


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