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自然の恵みと、職人の技が生きる箸 ~ (株)橋本幸作漆器店

印刷ページ表示 更新日:2023年2月20日更新

自然の恵みと、職人の技が生きる箸 ~ 株式会社橋本幸作漆器店

 

<令和2年度 いしかわ中小企業チャレンジ支援ファンド採択事業>

事業名

 ターゲット層に合った価格販売を目指した、
 天然漆100%うるし箸の製造工程開発と販売チャレンジ

商品名

 漆のお箸 十八膳 (18種類×5色展開のお箸)

開発の経緯

昭和24年、初代橋本幸作氏が輪島塗職人として独立開業。平成7年に現在地に新工房を移転。平成22年、創業60年の節目を迎えたのを機に法人化。創業以来、箸のみを扱い、問屋商社から百貨店や小売店に輪島うるし箸を納めてきた。

数年余り前から、従来の問屋を介して販売する商いでは、エンドユーザーが限られ、若者世代に届かないことから、自社で開発した商品を小売店に自販するビジネスモデルの構築を模索し始める。そんなある日、公益財団法人石川県デザインセンターのセミナーで、金沢市内のデザイン事務所の社長と知り合い、それがきっかけとなり、新たなコンセプトに基づく、若者が買いたくなる、若者の感性にアピールする、若者がターゲットのうるし箸の開発ならびに商品化がスタートする。

漆のお箸 十八膳 漆のお箸 十八膳 漆のお箸 十八膳 漆のお箸 十八膳

こだわり

石川県木の能登ヒバの木地に漆を施し、木地にも漆にも抗菌作用がある安心して使える箸。なおかつ手に取るとあまりの軽さに驚くとても軽い箸を開発。デザイン事務所と打ち合わせを重ね、十八のデザインコンセプトを立案し、各コンセプトを5色展開する漆のお箸十八膳シリーズが完成する。

こま・しましま・しろおび・なぎ・風・水玉・ぐるぐる・結び・くろしろ・つぶら・だん・凛・みなも・いろ・もく等のシリーズがあり、それぞれ色や模様の5種の5色のバリエーション展開。

能登で育った能登ヒバを使うことで、次の木が育ち、森を守ることにもつながる環境にも配慮。加飾は、箸製造で培った型蒔絵の技法で製造。ゴムの型スタンプに元となるデザイン模様を施し、箸を転がすことで量産にも対応。ここにも職人の技が求められる。

漆のお箸 十八膳 作業工程 漆のお箸 十八膳 作業工程

販路開拓

時代の流れと共に問屋への納品が減り、自ら販路開拓の道を求めた。その時に最も効果があるのは見本市や展示会に出展すること。とはいえ、ただ商品を並べても来場者の目に止まらない。そこで、デザイン事務所からの提案を受け、お箸の新しいパッケージと、そのパッケージを立ててディスプレイすることで、よりアピールできる斬新なディスプレイラックを開発。このラックはパッケージ3膳分ならレジ横に置け、A4サイズのスペースがあれば15膳を立ててディスプレイでき、離れたところからでも目を引く優れもの。展示会でもこのディスプレイラックが多くの人を引き寄せ、商談成約にも大きく貢献している。

既存の桐箱や箸箱とは異なり、オープンな簡易包装のため、封筒に入れて送るここともでき、プレゼントとしての需要も期待できる。発売から3年目を迎え、漆のお箸十八膳シリーズは、月に500~600膳コンスタントに売れるようになってきている。また、金沢市内の古民家をリノベーションした町家ホテル&蔵カフェ「町の踊場」では、ロゴ入りのお箸を宿泊客に食事で使ってもらい、お土産として持ち帰ってもらうサービスを提供し好評を得ているとのこと。

漆のお箸 十八膳 漆のお箸 十八膳 漆のお箸 十八膳 漆のお箸 十八膳

課題と方向性

自社サイトでも漆のお箸十八膳シリーズのECサイトをスタートさせており、毎週コンスタントに注文が入る状況とのこと。現在5人いるスタッフは日々の製造作業に追われていることから、ネットの注文がさらに増えた場合には能力オーバーになることが懸念される。

見本市や展示会に出展する時は、社長ならびに娘の夏希さんが、会場にてアテンドしているため、開催期間中は職人としての日々の手作業ができなくなる。こうした時間的なロスを極力減らすためには、ネットショップの運営管理ならびに見本市や展示会に出向いて自社商品をPRできる人材の確保が今後の課題。これからもデザイン事務所と密に連携し、次なる新商品の開発に向けての取り組みもスタートしており、自販商品の充実ならびに販路開拓に力を注ぎ、従来の輪島うるし箸の商品と漆のお箸十八膳の商品を半々の比率に持っていくべく邁進中。

漆のお箸 十八膳 漆のお箸 十八膳

販売価格帯(税込)

 いろ・もく・つぶら      シリーズ 1,650円
 ぐるぐる・くろしろ      シリーズ 1,980円
 こま・しろおび・なぎ・みなも シリーズ 2,200円
 しましま・風・水玉      シリーズ 2,420円
 だん・凛           シリーズ 2,750円
 結び             シリーズ 3,300円

<金沢市周辺の販売箇所>
 金沢フォーラス内 「MIHON-ICHI Kanazawa」
 ひがし茶屋街「金沢美藏」、東山 「百番屋」
 北陸自動車道 徳光パーキングエリア 「TaanTo」

橋本幸作漆器店 橋本きよ乃さん、橋本夏希さん
橋本きよ乃さん  橋本夏希さん

会社メモ

 ・商 号 株式会社橋本幸作漆器店
 ・代表者 代表取締役 橋本きよ乃
 ・住 所 輪島市気勝平町52-39
 ・TEL 0768-22-1188
 ・URL https://urushi18zen.com


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