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クラウドBOT(クラウド型自動処理サービス)をプラットフォームとして世界に提供

印刷用ページを表示する更新日:2021年3月1日更新

株式会社 C-RISE

  こんなものがあったらいいな。こんなものはできないかな。新しい商品やサービスの原点である「あったらいいな」。日々の業務の中で、相手先は異なるものの、ほぼ同一の作業を何回も繰り返す手間を省き、効率アップにつながる新たな仕組みを構築できないか、そんなニーズに応えるべく(株)C-RISEが取り組み、商品化したのが、クラウド型RPAの自社ブランド商品「クラウドBOT」である。同社の村井将則社長に開発の経緯を伺った。

今日の原点は高校時代

 高岡市生まれの村井社長は、工業高校時代にポケットコンピュータで、ソフトウェアのプログラムを作る楽しさに嵌る。富山市内の金融端末のメンテナンス会社に就職するも、希望したソフトウェアの開発に携わることができず、3年で退社し、1998年にソフトウェア開発の会社Clime Networkを高岡市内で個人創業する。インターネット上のシステム開発の仕事で金沢の取引先に通う中で、サイバーステーションの福永泰男社長と意気投合し、2001年からサイバーステーションの役員も兼務。自らの会社である(株)C-RISEの仕事は、創業時からのメンバーに任せてきていたが、2015年に自社の業務に専念することに。ちなみに社名は、Clime Networkの頭文字であるCと上昇する意味のRISEから成る。

クラウドBOT開発のきっかけ

 同社の顧客である会宝産業(株)から、社内の管理システムと国の管理システムに、車両解体の報告書を1台につき2回入力しなければならないため、この作業効率のアップと時間短縮につながるよう、1回入力することで、いずれのシステムにも同時に入力できるようにならないかとの相談が、このクラウドBOT開発の端緒である。システムとシステムを連携する際には、そのシステムを開発した会社同士で取り決めをし、データを通信したり転送したりする仕組みを構築する。ところが、民間のシステムと国の管理システムを第三者が改修し連携させることは不可能なことから、入力した情報をそのまま別のシステムに転送するロボットを開発することに着手する。

クラウドBOTができるまで

 開発にあたっては、システムエンジニアが顧客企業に出向き、日頃どんな入力操作をしているのか、ずっと横にいて、画面と入力内容のデータを逐次観察し、その通りに動くプログラムの作成に取りかかる。一つひとつの作業を順に自動化するプログラムを、毎日毎日時間をかけて作り込んでいく、気の遠くなるようなバックグラウンドの作業を3ヶ月あまり続け、ようやくロボットができあがる。これによって毎日1台につき2回同じ操作をしていた作業が、1回入力すれば、ロボットがもう一方のシステムに自動で入力し、作業効率が格段にアップし、顧客企業の働き方改革に大いに貢献し、大変喜ばれたという。RPAの自動化への取り組みは、会宝産業(株)のニーズがあったからこそ生まれたと言っても過言ではない。

C-RISE①

クラウドBOTを新たな事業の柱に

 これをきっかけに、操作手順さえ教えれば、その通り実行してくれるロボットが作れる仕組みをサービス化することで、さまざまな企業のニーズに応えられると思い立つ。しかも、サーバーがクラウド上にあることによって、既存のRPAサービスと異なり、ロボット専用のパソコンが不要であるだけでなく、ロボットが働いている時もパソコンは占有されない上に、複数人で管理できる優れもの。そうしたインターネット上で業務する企業向けに、ブラウザの操作を自動化することに特化したサービス『クラウドBOT』を2020年4月にリリース。クラウド上で自動記録してロボット化するという仕組みは、世界で同社が初めて開発したもので、「クラウドBOT」は同社の登録商標である。

リーズナブルな利用料が強み

 クラウドBOTの真骨頂は、一般的なクラウドRPAサービスが月額10万円からなのに対し、月額わずか3000円からのサービスを提供している。その点について「中小企業でシステムの月額利用料に10万円払えるところがどれだけあるかと考えた時に、それでは効率化はしてもコスト高になって導入してもらえません。それに対して当社のロボットはクラウド上にサーバーがあるため、秒単位でサーバーのレンタルができ、月額3000円からが実現できたのです。」と自信を覗かせる。つまりサーバーレスにすることで、ロボットを実行する瞬間の秒単位でサーバーをレンタルでき、これだけリーズナブルな月額利用料が実現できたわけだ。

C-RISE③   C-RISE② 

広告宣伝代わりに無料プランを提供

 いくらいいもので月額利用料も安いと謳っても、大企業と異なり知名度がない同社にはかなりのハードルがある。そこで、どんなものか実際に使ってみないと決められないという顧客のため、無料で納得いくまでお試しをしてもらい、使いやすさと価値を理解してもらった上で契約につなげる無料プランを提供している。高額な広告費を使っても費用対効果が不明なだけに、ネット時代ならではのサービス機能と言えよう。

セキュリティーの国際規格を取得

  クラウド上のサーバーを使うと聞いて、企業にとって生命線とも言えるセキュリティーはどうなのか。クラウドBOTは、クラウド上に何層にもエリアを分け、共有情報と専有情報を分離し、データの利用範囲やアクセス権を適切に扱っている。また、ログインする際のアカウント情報、入出力データ、実行時のスクリーンショット、ログ情報等が全て暗号化し保存されている。さらに、BOT実行リソースが専有化されることで、他のBOTからのセキュリティー上のリスクを排除することができるとのこと。そう聞いてもまだ心配な顧客のため、同社は令和3年1月5日、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格『ISO27001』とISMSクラウドセキュリティーの国際規格『ISO27017』を取得。同社の規模でここまで投資して国際規格を取得している企業はなく、それだけセキュリティーに自信を持っている証でもある。ちなみに、クラウドBOTは4件の特許技術も取得している。

C-RISE④ C-RISE⑤

顧客の6割は、なんと海外

  ウェブの自動化は日本だけでなく、海外でも需要があることから、クラウドBOTは英語にも対応。海外からの利用者の方が多く、利用者の6割が海外、4割が国内とのこと。海外のユーザーは同社のサービスを介して、自分の使い勝手のいいロボットを自作するため、同社はあくまでもサービスの提供のみ。「これまで蓄積してきた技術の強みを最大限に発揮し、お客様に喜んでいただけるサービスを作りたいと思ってやってきた中から、このBOTサービスが誕生しました。それが国内外を問わずいろんなところで利用されていることは本当に嬉しい」と村井社長は顔を綻ばす。そうした躍進ぶりと優れたサービス内容が高く評価され、令和2年度のプレミアム石川ブランドに認定される。

C-RISE⑥

世界に飛躍するクラウドBOT

 このクラウドBOTは、iPaaSサービスであるZapier、IFTTT、 Power Automateに公式アプリとして登録されたことにより、様々なWebサービスやアプリケーションから、クラウドBOT内で作成したBOTを呼び出すことが可能となった。しかもリアルタイムな連携が可能なトリガー方式を採用しているため、各Webサービスやアプリケーションとのシームレスな連携を実現するという。「無料プランの利用者をどんどん増やしていく中で、お得意先が徐々に増えていくように頑張っていきたい。」と力を込める。月額3千円(海外は30ドル)から始められる手頃さを武器に、クラウド上にC-RISEの新たな世界を広げていってもらいたい。

C-RISE⑦ C-RISE⑧ C-RISE⑨

C-RISE⑩

村井社長        

村井 社長

会社情報

 
社名株式会社C-RISE  
代表者代表取締役社長  村井 将則
住所石川県金沢市鞍月3-27 
TEL076-213-5619
URLhttps://www.c-rise.co.jp