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ギャバの入った米粉でうどんやパンを商品化

印刷ページ表示 更新日:2012年1月16日更新

目指せ!石川発の人気商品
ヒットの予感

石川県が創設した「いしかわ産業化資源活用推進ファンド(活性化ファンド)」の認定企業にスポットを当て、地域の資源を生かした商品開発について紹介する。

精神の安定や血圧降下の作用も

キャバの入った米粉うどん 根上農業協同組合(JA根上)は地元企業などと連携して、ギャバ米を使った米粉うどんと米粉パンを開発した。ギャバは正式には「ガンマ- アミノ酪酸」と呼ばれるアミノ酸の一種で、1日に30mgを摂取すると、精神を安定させたり、血圧を下げるといった作用があると言われている。
 ギャバ入り米粉うどんは今年4月から1袋200g入り(78円・税込み)のゆで麺として、地元のスーパーや石川県内のAコープなど20店舗以上で販売しており、適度なコシともちもちとした歯ごたえが人気だ。原料の25%が米粉で、1袋に20mgのギャバが含まれている。製造にあたっては能美市の広見製麺に協力を依頼した。
ギャバ入り米粉パン ギャバ入り米粉パンは原料の80%に米粉を使っており、やわらかく弾力のある食感が特徴だ。能美市内の手作りパン工房SUNAOとパン工房ヴィーブルに製造を委託し、今年7月から、能美市根上地区にある6カ所の市立保育園で土曜日のおやつとして提供されている。
 JA根上では、これまでも地元産の米の消費拡大を図るため、米粉を使ったうどんやパンを開発してきたが、健康志向の高まりに注目し、平成20年度から「いしかわ産業化資源活用推進ファンド(活性化ファンド)」を活用してギャバ米を使った商品開発を進めてきた。

コシを出すために配合を工夫

 米粉の原料となっているのは能美市で栽培された「ゆめみづほ」で、収穫後にギャバ生成装置によって胚芽にあるギャバを胚乳へと移行させた後、精米し、気流式粉砕機にかけて細かな粉末状にしている。
 苦労したのは米粉うどんの製造だ。小麦粉に米粉を混ぜてうどんを作ると、コシが弱くなり、ボソボソとした食感になるという難点がある。そのため、広見製麺の広見多介央代表は何度も試作を重ねた末に、ほどよい食感を実現する独自の配合を見つけ出した。開発には、石川県農業総合研究センターの三輪章志主任研究員もアドバイスした。JA根上の吉岡部長(写真右)と広見製麺の広見代表JA根上の吉岡康廣総務部長によれば、ギャバ入り米粉を使ったゆで麺は日本初で、「栄養たっぷりで、おいしい麺に仕上がった」と笑顔を見せる。
 米粉うどんは1 ヵ月に1,000食の販売を見込んでおり、吉岡部長は「米の消費拡大と地産地消の推進につなげたい。子どもからお年寄りまで多くの人に食べてほしい」と期待を寄せている。

企業情報

企業名 JA根上(根上町農業協同組合)
創業・設立 設立 昭和47年4月
事業内容 営農販売事業、貯金・融資事業、共済事業、購買事業など

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備考 情報誌「ISICO」vol.59より抜粋
添付ファイル
掲載号 vol.59


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