ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 情報誌ISICO > 【巻頭特集】伸びゆく海外市場へ針路を取れ! ~(株)イノセンス

本文

【巻頭特集】伸びゆく海外市場へ針路を取れ! ~(株)イノセンス

印刷ページ表示 更新日:2012年1月16日更新

巻頭特集

グローバル化こそ成長のカギ

 少子高齢化が進み、人口が減少する日本市場に成長の余地は少ない。そこで成長のカギを握るのが海外市場への展開である。ISICOは、平成15年度から韓国・大邱(テグ)広域市(人口約250万人、韓国第4の都市)にある大邱デジタル産業振興院(略称:DIP)との交流をスタートさせ、県内のIT&コンテンツ関連企業の海外進出の橋渡しと側面支援を行ってきた。企業間のアライアンスは国内でもそう簡単ではないが、この間、具体的な業務提携、技術提携を生み、県内企業の海外進出の足がかりを作ることに成功した。
 最近、韓国経済の元気の象徴としてサムスンやLGの紹介記事をよく目にする。そのダイナミックな海外戦略とそのスピーディーな意思決定システムは学ぶべきことが多い。今回の特集では、この交流を通じて積極的に海外展開を目指し始め、閉塞感が蔓延した経済の打破に挑戦する県内企業を紹介する。

韓国で3D番組を放送、日本での営業にも弾み
(株)イノセンス 金沢市  

ビジネスに先駆けて信頼関係を構築

井上浩二社長 テレビCMの制作や映像編集を手がけるイノセンスでは昨年10月、提携先の大邱ケーブルテレビネットワーク(TCN)と共同で、石川県の観光名所を3D映像で撮影した番組を制作。日韓共同制作による初の3D番組として話題になり、2月7日(月)~13日(日)の1週間、海外の旅専門チャンネルで1日2回放送された。韓国では、3D番組の放送が急速に増えているが、海外企業と共同制作した番組の放送は初めてだ。
 イノセンスが韓国とのビジネス交流に乗り出したのは平成19年にさかのぼる。「海外進出が夢だった」と話す同社の井上浩二社長が、ISICOの橋渡しによって大邱で開かれた商談会に参加。日本語が堪能な映像制作会社D-CHANNEL の李相協社長のコーディネートでTCNとの交流がスタートした。
 TCNは大邱広域市及び慶尚北道で90%以上の人口カバー率を誇るケーブルテレビ会社で、同社会長は韓国経済界でも非常に影響力のある重鎮だという。また、TCN のグループ企業で今回交流の窓口となったTCNプロダクションの孫榮秀社長はかつてヘビメタのバンド活動をしていたことから、金沢でラジオDJとして活躍する井上社長と意気投合し、「ビジネスだけではなく、家族ぐるみで付き合うなど、メンタルの部分で親交が深まっていった」(井上社長)。こうしたことがその後の信頼関係構築に大きく寄与したものと思われる。

観光をテーマに日韓共同で初の3D番組制作

 井上社長が何より驚かされたのが、韓国企業の持つ最新の撮影・編集機器やハリウッド級の撮影技術である。国家戦略の一環としてIT&コンテンツ産業の育成に取り組む韓国だけに、映像制作会社にも手厚い支援がなされているのだ。
 一方で、井上社長は「音楽やナチュラルな映像表現などは日本にも優位性がある」と強調。その言葉どおり、イノセンスが大邱の音楽フェスティバルに送り込んだ日本のアーティストはいずれも高く評価された。また、平成20年には日本のテイストを感じさせる映像感覚を買われて世界的なおもちゃメーカー・レゴ(本社・デンマーク)の韓国版テレビCMの撮影・編集、音楽制作を担当。その後、TCNと業務提携に関するMOU(覚書)を交わした。
 イノセンスとTCNでは、今年5月に韓国で開かれる「3Dカンファレンス」のオープニング映像のほか、韓国でニーズの高い日本の観光をテーマにしたコンテンツを共同制作する予定。今後、3D映像の制作は日本でも本格化が予想され、井上社長は「韓国企業との協力体制を日本での営業活動でも大きなアドバンテージとしていきたい」と意気込んでいる。

企業情報

企業名 -
創業・設立 創業
事業内容 -

関連情報

関連URL 関連URLを開く
備考 情報誌「ISICO」vol.56より抜粋
添付ファイル
掲載号 vol.56


月間アクセスランキングへのリンク

月間アクセスランキング
DGnet 企業情報/バーチャル工業団地/情報誌ISICO


ViVOサイトへのリンク

活性化ファンド・チャレンジ支援ファンド商品開発ストーリー集サイトへのリンク

じわもんセレクトサイトへのリンク

DGnetサイトへのリンク