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第二工場が本格稼働へ 細工麩の生産能力を増強

印刷ページ表示 更新日:2012年1月16日更新

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設備貸与制度の利用者に聞く

ISICOでは、企業の設備投資を支援するため設備貸与制度で、企業の成長を後押ししています。
制度を利用して事業の拡大に成功した企業の取り組みを紹介します。

制度を活用して、練り機などを導入

生麩の練り機(写真上)とショックフリーザー桜や梅、紅葉などをかたどった細工麩 生麩を製造、販売する麩金は、金沢市専光寺町に第二工場を新設した。新工場は鉄骨二階建てで、敷地面積は約1,077平方メートル、延べ床面積は約532平方メートル。ISICOの設備貸与制度を利用して、練り機、ゆで機、ショックフリーザー(急速冷凍機)、スライサーなどを導入した。昨年10月から操業しており、フル稼働すれば、生産能力は約10倍となる。
 第二工場は、金沢市畝田中にある本社工場が手狭になったことから昨年夏に着工した。本社工場と同様、HACCPに準ずる衛生管理手法を導入し、安全・安心な麩の大量供給を可能とする設備を整えた。

通販への参入で事業を拡大

中川社長 同社が生産能力を増強した狙いは二つある。一つはインターネット通販やカタログ通販への参入だ。そもそも同社では金沢や京都、東京をはじめ、全国の料亭や割烹、居酒屋などに生麩を卸している。伝統的な食材である麩の需要は大幅に増えることはないため、中川乃布彦社長は事業を拡大しようと、2~3年前から通信販売に力を入れてきた。大手通販会社にも採用されるなど、通販での売り上げは順調に伸びており、今後、十分な供給量を確保するために新工場が大きな役割を担う。
 もう一つの狙いは、細工麩の生産能力強化だ。細工麩とは、桜の花や紅葉の葉などをかたどった麩のことで、金沢の郷土料理である治部煮をはじめ、煮物、すき焼き、鍋などに彩りを添える食材である。
 中川社長はこの細工麩について「今後、料理を手作りするための素材として需要が増える」と市場ニーズを見込んでいる。例えば、温めるだけで提供できる茶碗蒸しなど、調理済みの加工品を使っていた店舗も、消費が低迷する時代には、料理に手をかけて、他店との差別化を図る。その際、必要となるのが料理を彩る細工麩というわけだ。
細工麩の製造風景 桜や紅葉の細工麩は、何色もの生麩の生地を人の手で重ね合わせて木型に入れてゆで上げる。手間のかかる商品だけに、同社ではこれまで生産を抑えてきたが、工場の新設を機に量産用の木型も特注し、生産効率をアップした。中川社長は「販路はすでに全国に広がっている」と販売力に自信を示し、今年1年かけて生産力の強化に取り組む考えだ。

企業情報

企業名 株式会社 麩金
創業・設立 設立 昭和55年11月
事業内容 業務用生麩および自社製品の製造、販売

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備考 情報誌「ISICO」vol.56より抜粋
添付ファイル
掲載号 vol.56


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