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ネット販売を行っている県内の意欲ある店舗を支援するため、バーチャルモール「お店ばたけISHIKAWA」を開設しています。 ネットに進出し、さまざまな方法で販路開拓を行っているお店ばたけ出店者等を紹介します。
[四十萬谷本舗]
https://www.kabura.jp/
老舗の漬物店である四十萬谷本舗では、ネットショップでの売り上げを順調に伸ばしている。販売のメインは何と言ってもかぶら寿し。かぶら寿しの出荷が最盛期を迎える11月から翌年2月にかけては、ネットショップの売り上げもピークに達する。
一方、かぶら寿しを販売していない春先から秋口は月々の売り上げがピーク時の1/20程度にとどまる。このため、同社ではいかにこの時期の販売を伸ばすかが課題となってきた。
そんな中、主力として育ってきたのが平成19年夏に発売した野菜ジェラートだ。能登大納言や五郎島金時といった地元の野菜に加え、自社の漬物や味噌を使ったユニークなジェラートは雑誌などのメディアで取り上げられることも多く、これによってネットショップへのアクセス数も増加。もちろん売り上げにも貢献している。
ジェラートの販売を強化しようと、今年4月からはジェラート専門サイトを立ち上げた。サイトは、若者に訴求できるデザインとし、ネットショップに誘導する新たな窓口として機能している。
また、かぶら寿し以外の漬物の魅力を知ってもらうため、今年5月には味噌漬けや浅漬けを詰め合わせた「お漬物おためしセット」をネットショップ限定で企画。消費者からも好評だ。
四十萬谷本舗が独自ドメインのネットショップを開設したのは3年前のことである。平成19年からネットショップを担当している井村佳奈さんは「ショップ運営に関する知識がまったくなかった」と話し、当初はISICOの専門家派遣制度を活用し、ホームページドクター・中野治美氏にアドバイスを受けながら改善を進めた。
その後、お年寄りに配慮し、購入手続きに関する説明を分かりやすくしたり、文字サイズを大きくしたほか、仕込み風景や作り手の写真を載せて、商品の安全・安心をアピール。月1回だったメルマガを月3~4回に増やし、ブログを毎日更新するなど、情報発信にも力を入れた。
「ネットショップは、頑張った分、結果が数字に表れるのでやりがいがある」と井村さん。「商品の説明文や写真など、まだまだ改善したい点はたくさんある」と意欲を燃やしている。
企業名 | 株式会社 四十萬谷本舗 |
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創業・設立 | 創業 明治8年 |
事業内容 | 漬物、味噌、醤油、佃煮の製造、販売 |
関連URL | 関連URLを開く |
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備考 | 情報誌「ISICO」vol.48より抜粋 |
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掲載号 | vol.48 |