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能登産のイカや甘エビを“ウインナー”として食卓へ

印刷ページ表示 更新日:2012年1月16日更新

Series 地域資源活性化プロジェクト
目指せ!石川生まれのヒット商品

 経済産業省が実施する地域産業資源活用事業に認定された企業にスポットを当て、農林水産物や伝統工芸品などを活用した、商品開発や販路開拓を紹介する。

カロリーは約1/3 添加物を一切使わず

6種類すべてのベースはイカ 一夜干しやいしるなど水産加工品の製造、販売を手がける舳倉屋は、能登産の海産物を使った「輪島ウインナー」を開発した。原材料はすべて地元産にこだわり、県内で水揚げされたスルメイカや甘エビ、海女が手摘みした海藻を使用。自家製のいしるで下味を付けている。商品ラインアップは「イカ」
「甘エビ」「モズク」「ワカメ」「イカスミ」「ピリ辛」の6種類で、価格は5本入り300円。中元向け商品として、今夏に県内百貨店で限定販売し、予定していた数量を完売した。
 いずれの商品もイカがベースとなっており、一般的なウインナーと比べてカロリーが約1/3、脂質が約1/20と健康志向の消費者に訴求力の高い商品となっている。また、ウインナーによく使われる化学的な発色剤や結着剤、そして合成保存料や合成着色料も一切使用していない。
 岩崎吉光代表は「脂肪分が少なくてヘルシーな半面、味や食感については従来のウインナーと比べると若干物足らない」と話し、豚の背脂をブレンドしてコクを出すなど、味や食感の改善に余念がない。

常に危機感を持ち先を見越して備えを

ウインナー用を含め、1日4~6トンものイカがさばかれている 舳倉屋が輪島ウインナーの開発に取り組んだのは、新たな事業の柱を作るためである。同社ではこれまで、魚の一夜干しやイカの姿焼き、いしるなど、数年おきに必ずヒット商品を開発してきた。その背景にあるのは「好調がいつまでも続くわけがなく、必ず悪いときが来る。それを見越して新たな商品を考えておくことが大切」という岩崎代表の危機意識だ。
 海産物を使ったウインナーを思い立ったのは「魚離れが進む中、家庭で調理しやすく、食べやすい商品にしたい」との考えからだった。ウインナーと言えば子どもの大好物である。岩崎代表の孫がアトピー性皮膚炎を患っていたこともあり、岩崎代表何より安全・安心な商品づくりにこだわった。
 今年7月には、「地域産業資源活用事業」の認定を受け、岩崎代表は「商品の信頼性アップにつながる」と顔をほころばせる。今後は商品の改良を続けると同時に、調理例を提案するなどして、これまで自社商品を扱っているスーパー、外食産業や学校給食、病院・介護施設などへの販路拡大に取り組んでいく。

企業情報

企業名 有限会社 舳倉屋
創業・設立 設立 平成8年8月
事業内容 水産加工品の製造、販売

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備考 情報誌「ISICO」vol.048より抜粋
添付ファイル
掲載号 vol.48


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