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大型バス2台を導入 ハードとソフトの質で差別化

印刷ページ表示 更新日:2012年1月16日更新

From USERS
設備貸与制度の利用者に聞く

ISICOでは、企業の設備投資を支援するため設備貸与制度で、企業の成長を後押ししています。
制度を利用して事業の拡大に成功した企業の取り組みを紹介します。

疲れにくい特注シートを採用

冨士交通が新たに導入した大型バス 貸し切り観光バスを運行する冨士交通では今年4月、ISICOの設備貸与制度を活用して、新車の大型バス2台を導入した。どちらもジェイ・バス(小松市)が製造したもので、座席数は補助席を合わせて53席。シートは特別な素材や形状を採用しており、長距離でも疲れにくいオリジナルの仕様だ。通路と座席の足下に段差がないバリアフリー対応となっている。
 同社では約10年前から、2年に1回のハイペースで新車を購入してきた。その背景にあるのは、規制緩和による競争の激化だ。平成12年に貸し切りバス事業がそれまでの免許制から登録制に切り替わると、業界にはタクシー会社や運送会社の新規参入が相次ぎ、バス会社の事業所数は平成19年までにおよそ1.5倍にふくらんだ。
 冨士交通がバス事業に乗り出したのは昭和40年のこと。岩田修社長は「当社は以前からデラックスなバスを運行する会社として知られている」と胸を張り、積極的に設備投資を進め、さらにバスの質を高めていくことで、他社との差別化を図っていこうと導入に踏み切った。

優良観光バス30選に9年連続で入賞

 激しさを増す競争を勝ち抜くため、同社が車両と同じく力を入れているのがサービスの充実だ。
 例えば、社員全員による介護補助講習や視覚障害者補助講習、普通救命講習の受講もサービス向上を目指した取り組みの一環である。こうした講習を受けて、車いすの扱い方を習得することで、普段から車いすを使っている人のサポートに役立てるほか、車いすを3台購入し、「足が悪いので旅行時に車いすを使いたい」といった要望にもこたえる体制を整えた。また、視覚障害者には、バスガイドが細かく情景を説明したり、運転手が乗り降りを介添えしたりするなど、目が見えなくても十分に旅行が楽しめるよう配慮。岩田社長万が一の場合、人工呼吸や心臓マッサージを施せるよう備えている。もちろん、徹底した車両の点検・整備や運転手の技術向上など、安全の確保についても力を入れる。
 こうしたハード、ソフト両面での取り組みが評価され、今年1月には「第18回プロが選ぶ優良観光バス30選」に選ばれた。北陸では唯一の9年連続入賞である。価格競争の様相を呈する観光バス業界にあって、同社はあくまでも質にこだわり、活路を開く。

企業情報

企業名 株式会社 冨士交通
創業・設立 設立 昭和35年8月
事業内容 一般貸切旅客自動車運送事業 及び 旅行業

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備考 情報誌「ISICO」vol.048より抜粋
添付ファイル
掲載号 vol.48


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