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人と人をつなぐSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の普及に伴い、ここから日常的に情報を入手するという消費者が増えています。これにともなって、ビジネスにおいてもSNSを活用した集客やPRに注目が集まっています。そこで、石川県よろず支援拠点でコーディネーターを務める二人にビジネスでSNSを活用する上でのポイントを聞きました。
石川県よろず支援拠点
コーディネーター
講師 守部 和孝 氏
(情報処理技術者)
現在、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)には、さまざまな種類があります。ビジネスでの活用を考える際には、5年後にそのサービスが発展しているのか、衰退しているのかを見極めることが大切です。そういった点では、ツイッターは20代、30代の利用が多く、新規利用者も増えていることから、将来的にも有望なSNSと言えます。
ただし、SNSはあくまでもプラスアルファの手段です。「メールマガジン」や「ブログ」「ホームページ」こそがウェブマーケティングの三種の神器であり、インターネットでのビジネスは、この3つが基本だということを忘れないでください。
ツイッターは「匿名性が高い」「若者に人気」「ユーザー同士がつながりやすい」「拡散力が大きい」などの特徴があり、ビジネスにつなげるには、少しでも友達(フォロワー)を増やしてURL(商品)を紹介することが重要です。
そのためには、例えばコーヒー店主やイラストレーター、投資家といった自らのキャラクター設定や、ターゲットとするユーザーを明確にしてください。コメントする内容はキャラクターのイメージを一貫して守り、コーヒー豆やイラスト、講演会の写真を掲載するなどリアルさを出すことも大切です。
ただ、ツイッターで注意しておきたいのは、美容業や飲食業、医療など地域ビジネスには不向きだということです。例えば、1,000人のフォロワーがいたとしても、石川県のフォロワーが10人しかいなければPR効果は限定的です。ですので、大企業や全国の消費者を対象としたビジネスに向いていると言えます。地域ビジネスならばリピーターの獲得用に利用してみましょう。
次に、地道な努力でフォロワー数を2,000に増やしましょう。これだけの数になると、他のユーザーが人気のあるアカウントだと判断し、何もしなくてもフォロワーが増えていきます。そのためには、#(ハッシュタグ/共通の検索キーワード)で、「相互フォロー(お互いにフォローし合う)」「フォロバ率100(フォローしてくれたら100%フォローする)」などを自分のコメントに付けておくのも有効な手段です。
また、ターゲットとなるユーザーを有名人や企業から探し出す手法も効果的です。例えば、観光なら旅好きな有名人や旅行会社のフォロワーの中から選びます。フォロー数が多いユーザーをフォローすれば、自分をフォローしてくれる確率が高まります。
また、ユーザーからの反応を上げるには、ハッシュタグをつけるほかに、気軽に読めるよう文字数を減らした方がいいでしょう(40~60文字数)。通勤時間や昼休み、夕食後など、時間を選んでツイートすることも忘れないでください。お客さんに写真を投稿するなどの協力をしてもらうのも有効な方法です。
ただ、ビジネス色が前面に出すぎるとユーザーから嫌われますので、設定したキャラクターをうまくブランディングしながらツイッターを活用してください。
企業名 | 公益財団法人 石川県産業創出支援機構 |
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創業・設立 | 設立 1999年4月1日 |
事業内容 | 新産業創出のための総合的支援、産学官のコーディネート機関 |
関連URL | 情報誌ISICO vol.99 |
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備考 | 情報誌「ISICO」vol.99より抜粋 |
添付ファイル | |
掲載号 | vol.99 |