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【巻頭特集】働きやすい職場環境を整備 人を大切にする経営を実践

印刷用ページを表示する更新日:2018年10月17日更新

【巻頭特集】持続的な成長や人材の確保・定着に向け、働き方改革の推進を

石川県内の有効求人倍率は2倍近い水準が続き、製造業などさまざまな産業で人手不足感が広がっている。一方で人口減少や高齢化による労働力不足に対応しようと今年6月には働き方改革関連法が成立。魅力ある職場づくりによって人材の採用、定着、活用を図り、成長につなげようと、働き方の見直しに力を入れる企業も増えてきた。一口に働き方改革と言ってもその中身は多岐にわたるが、今回の特集では長時間労働の是正、働きやすい職場づくりに取り組む県内企業3社の事例を紹介する。

工場は非効率でも日勤のみ 心身への負担を考慮

マンパワーが必要な研究部門は増員。若手社員が活躍している現場風景の写真。 根上工業はさまざまな製品に機能性を持たせたり、性能を改善したりするために使われるポリマー(高分子化合物)を開発、製造する化学品メーカーである。同社のポリマーは化粧品やスマートフォン、パソコン、電子基板、歯科材料など、幅広い用途に用いられ、中には極めて特殊な性能を有するものや世界的に高いシェアを誇るものもある。
 大手メーカーとの競争が激しい業界だが、同社は取引先のニーズに的確に応える開発力、製造力で成長を遂げており、社員に存分に力を発揮してもらうために、創業以来、受け継がれているのが人を大切にする経営だ。
菅野俊司社長の写真 例えば、化学品の工場は3交代制による24時間操業が当たり前だが、社員の負担を考慮し、同社では8時から16時30分までの日勤のみ。「投下資本利益率は悪くなるが、それよりも人間らしい生活を維持することが大切」と菅野俊司社長は話す。また、給与は県内上位クラスで、利益が出れば社員に還元しようと浴室やトレーニングルーム、娯楽室なども整備。社員の工夫で効率化が進めば、その分、休日を増やしている。
 社員を幸せにして業績を上げる。そんな経営姿勢が評価され、2013年には法政大学大学院中小企業研究所などが主催する「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞で審査委員会特別賞を受賞し、以来、全国からの視察が相次いでいる。

増員と設備投資で残業時間を削減

 そんな根上工業が5年ほど前から新たに取り組み始めたのが残業時間の削減だ。きっかけは社員の健康診断の結果で「異常なし」の割合が低いことだった。対策の一環として着目したのが残業だった。勤務中の社内を見渡すと、仕事に没頭していて終業時間になっても気付かないケースが多いことが分かった。そこで、17時までの退社を目標に掲げ、終業時間である16時30分、そして16時55分、17時25分にはチャイムを鳴らし、帰宅を促すようにした。合わせて、残業時間は月25時間以内を原則とし、超過した社員と上司には警告メールを送っている。
 もちろん、単に残業を減らして、仕事に支障が出ては意味がない。そこで、マンパワーに頼る業務が多い研究部門では27人から38人に増員。一方、製造部門では設備の自動化、無人化を進めた。9月末から本格稼働した第8工場ではこれまで手動だった多くの工程を自動化。その結果、設備の運転管理に必要な人数が半減したほか、臭気や騒音も低減し、より働きやすい環境を実現した。
設備の自動化、無人化を進めた第8工場の内部の写真 最近では福利厚生をより充実させるため、病気やけがによって長期間にわたり就業が不能になったときの所得を補償する団体長期障害所得補償保険に加入したほか、厚生年金に上乗せ給付する企業年金の導入も検討。社員がさらに安心して働ける環境を作ろうと不断の取り組みを続けている。

企業情報

企業名 根上工業(株)
創業・設立 設立 1972年7月
事業内容 機能性ポリマーなどの開発、製造

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関連情報

関連URL 情報誌ISICO vol.102
備考 情報誌「ISICO」vol.102より抜粋
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掲載号 vol.102