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【巻頭特集】能登上布をファッションフロアへ 売り場が変わる大きな一歩 ~(株)山崎麻織物工房

印刷用ページを表示する更新日:2020年2月4日更新

【巻頭特集】
ギフト・ショーを糸口に販路拡大へ ISICOの支援受け21社が売り込み

ISICOでは、県内中小企業等が開発した新商品の販路開拓を後押しするため、2006年度から毎年、日本最大のパーソナルギフトと生活雑貨の国際見本市「東京インターナショナル・ギフト・ショー」(以下ギフト・ショー)に出展している。2019年9月に開かれたギフト・ショーではISICOが設けたブース内に21社が出展し、独自の技術や工夫を凝らした商品をバイヤーらにアピールした。今回の巻頭特集では、ISICOの支援を受けて出展するメリットやギフト・ショーで得られた成果について3社の声を紹介する。

黒を基調にしたシンプル&モダンなイメージのISICOブースの写真。ギフト・ショーのLIFE×DESIGNアワードでベストブースデザイン賞を受賞した。

伝統に培われた確かな品質が好評

新たに完成させた広幅の織機の写真。 「セミの羽のよう」とも言われる能登上布は、薄くて軽く、涼感のある肌触りが特徴の麻織物である。起源は二千年前にさかのぼるとも言われ、昭和初期には140軒の織元が存在したが、現在では山崎麻織物工房が唯一その伝統を守っている。
 そんな同社がギフト・ショーに出品したのは「RAMIE EPOCH(ラミー・エポック)」のブランド名で展開するファッション・小物雑貨だ。中でも代表的な商品と言えるのがスカーフやストールである。どちらも能登上布の中でも伝統的な「万筋柄」で、明るめのブルーやピンクを基調に3色に染め分けた経糸(たていと)で細かなストライプ柄を表現し、ジャケットなど洋装にマッチする仕上がりとなっている。
 山崎隆社長は「着物用の生地をそのまま使うと張りが強すぎるので、織物の密度を粗くして、手もみでしわ加工を施して肌触りをよくした。吸湿性に優れ、春から秋まで長く活躍するファッションアイテムだ」と胸を張る。
 麻100%の高級な商品が市場に少ないこともあり、ギフト・ショーに訪れたバイヤーからは品質の良さや伝統のある着物をルーツとするストーリー性を高く評価された。現在は14件の商談が進行中で、成約見込みは8件を数える。

洋服用の生地供給へ 広幅の織機が完成

山崎隆社長と営業・商品企画担当の久世英津子さんの写真 ギフト・ショーでバイヤーらに対応したのは営業・商品企画担当の久世英津子さんだ。事前に専門家から「ターゲットとする店舗のバイヤーにしっかりとPRできるよう、その店舗の雰囲気を意識したディスプレーを」とアドバイスされたことから、ハイクラスの百貨店・セレクトショップを念頭に、商品点数を絞り、余白を生かした展示を心がけ、高級感を演出した。
 すると、都内にある伊勢丹のファッションフロアでのポップアップショップ出店に向け、商談が具体化するなど、狙いが的中。久世さんは「これまでも百貨店の催事に出店することはあったが、売り場が着物売り場の近くで、客層が限定的だった。ファッションフロアならば、より多くの人に知ってもらえる。売り場が変わるのは大きな一歩」と喜ぶ。
 また、ギフト・ショーにはISICOの販路開拓アドバイザーも常駐することから、現地で即座にアドバイスをもらえるほか、顔なじみのバイヤーとマッチングしてくれたことも、力強いサポートとなった。
能登上布のスカーフの写真。素材や製造法を踏襲しながら、着物とは違う鮮やかな色合いを表現した。 現在、同社では反物の卸売りが9割以上を占めるが、市場規模は縮小傾向にあることから、将来を見据え、ファッション・小物雑貨の商品開発や販路拡大に力を入れる方針だ。工房内では、ISICOのチャレンジ支援ファンド事業を活用して完成させた広幅の生地を織ることのできる織機が出番を待つ。この織機で織った生地を使えば、ワンピースやコートといった洋服も作ることが可能で、ギフト・ショーで開拓した販売ルートに対しても能登上布を強力にアピールすることができそうだ。

企業情報

企業名 株式会社 山崎麻織物工房
創業・設立 創業 1891年
事業内容 能登上布の製造、販売

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関連情報

関連URL 情報誌ISICO vol.109
備考 情報誌「ISICO」vol.109より抜粋
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掲載号 vol.109