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中小企業の総合支援センターとして、経営課題の解決をサポートするISICO。
幅広い支援メニューの中から注目の取り組みをピックアップして紹介します。
「石川県よろず支援拠点」は中小企業庁が2014年にISICO内に設置した無料の経営相談所です。中小企業・小規模事業者からの多岐にわたる経営相談に対して、各分野の専門家がきめ細かく対応しています。今年3月以降は、相談時間の延長や相談員の増員などに順次取り組んでおり、より相談しやすい体制づくりが進んでいます。
石川県よろず支援拠点には、中小企業診断士、ITコーディネータ、情報処理技術者、弁護士、税理士、社会保険労務士、デザイナーと、専門分野に精通したコーディネーターが所属し、経営改善や売り上げの拡大、商品開発、事業承継など、企業が直面する幅広い課題に対応しています。新型コロナウイルスの感染拡大によって経営状況が悪化した事業者から、雇用調整助成金をはじめ国や県の支援制度を活用したいとの相談が増えていることから、今年9月には社会保険労務士3人を増員し、総勢18人体制となりました。
より多くの人に利用してもらうため、相談できる時間や場所も拡充しています。従来は平日午前8時30分から午後5時15分までだった相談対応時間は、ISICO内の本部のみ午後7時30分まで延長しました。土日祝日も、午前10時から午後5時まで電話で相談を受け付けています。また、どこにいる事業者でも相談しやすいように、従来からある本部、加賀サテライト、能登サテライト(2カ所)の4拠点や定例出張相談会に加え、県内13市町でも中小企業診断士や行政書士、税理士による相談を開始しました。対面による窓口相談だけでなく、オンライン相談にも対応しています。
石川県よろず支援拠点では、企業が抱える悩みにじっくりと耳を傾けて課題の本質を明確化し、解決に最適の専門家チームを編成するほか、さまざまな支援メニューを持つISICOや県内の商工会議所、商工会、金融機関などと連携しながら継続的にサポートします。
開設以来、相談対応件数は右肩上がりに伸び、2019年度は5,286件と過去最多を更新しました。相談者の満足度も95%に上っています。コーディネーターが講師を務めるミニセミナーも「少人数なので質問しやすい」と好評です。
長田英希チーフコーディネーターは「どんな相談でも構わないので、自分だけで悩まず、ぜひ利用してほしい」と話しています。
※相談会場や日時の詳細は、ホームページでご確認ください。
https://ishikawa-yorozushien.go.jp/
企業名 | 公益財団法人 石川県産業創出支援機構 |
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創業・設立 | 設立 1999年4月1日 |
事業内容 | 新産業創出のための総合的支援、産学・産業間のコーディネート機関 |
関連URL | 情報誌ISICO vol.112 |
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備考 | 情報誌「ISICO」vol.112より抜粋 |
添付ファイル | |
掲載号 | vol.112 |