ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 情報誌ISICO > 人気の純銅製焼肉プレート ノベルティ用に名入れを可能に ~桂記章(株)

本文

人気の純銅製焼肉プレート ノベルティ用に名入れを可能に ~桂記章(株)

印刷ページ表示 更新日:2022年11月25日更新

​首都圏での販路拡大をISICOがサポート
東京インターナショナル・ギフト・ショーに出展

ISICOは9月7日から3日間、東京ビッグサイトで開かれた「東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2022」に出展した。これは、ISICOが県内中小企業の新商品を首都圏に売り込むために取り組んでいる事業で、今回は28社が出展し、独自の技術や工夫を凝らした商品をバイヤーらにアピールした。巻頭特集では、出展企業3社の取り組みのほか、展示会の集客に向けたノウハウを紹介する。​

均一に熱が入るため料理がおいしく

ギフトショーでの桂紀章のコーナーの写真。 桂記章が売り込んだのは、ソロキャンプ愛好者向けの純銅製焼肉プレートである。
 銅は鉄などに比べて熱伝導率が高く、抗菌作用があり、錆びにくいのが特徴だ。均等に熱が伝わり、食材にまんべんなく熱が入るため、おいしく仕上がり、焦げ付きにくい。プロの料理人が銅製の調理器具を愛用するのもこうした特性があるからだ。
 同社ではB5サイズ、B6サイズのほか、メスティン(アルミ製の飯ごう)の下に敷いて使えるサイズの焼肉プレートを展開。焼肉やステーキはもちろん、ご飯や煮込み料理の調理にも重宝する。高級感のある銀めっき仕様もラインアップした。
 さらに、ギフト・ショーに向け、ノベルティや記念品としてのニーズを取り込もうと、126×126ミリの小型プレートに、会社のロゴや好きな絵柄などを純銀で加飾する新商品を開発した。加飾には加賀象嵌(ぞうがん)にヒントを得た「KENBI(けんび)」というオリジナル技法を用いている。
 同社の澤田幸宏社長は「純銅製の焼肉プレートを作っているのは当社だけ。キャンプブームもあって、ギフト・ショーでも大きな反響をいただいており、調理器具以外のキャンプ用品の製造についても相談が寄せられた」と笑顔を見せる。

新型コロナで注文が激減 伸びるキャンプ市場に活路

 スポーツイベント用のメダルや土産用のキーホルダーなどを主力としてきた同社が、焼肉プレートの開発に乗り出したのは、新型コロナの影響でそれらの需要が激減したためだ。
 業績が悪化し、焦燥感に駆られる中、澤田社長が注目したのが、コロナ禍でも伸びていたキャンプ市場だった。もともとアウトドア好きだった澤田社長は休日にソロキャンプに出掛け、ニーズを探った。そしてたどり着いたのが焼肉プレートだった。
 市場に出回っているのは鉄製ばかりだったが、同社が製造するメダルなどの中身は銅であり、材料の入手ルートが確立している上、調理器具として優れた特性を持つことから、純銅製焼肉プレートの開発に着手した。昨年夏に、クラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」で実施した先行販売では、約1,400件の注文があり、2カ月で約550万円を売り上げた。
澤田 幸宏社長の写真。 焼肉プレートの好評を受け、現在はフライパンやホットサンドメーカーといった銅製調理器具を開発中で、澤田社長は「これからは銅製のキャンプグッズを拡大したい。銅製というニッチな分野ならば、大手キャンプ用品メーカーにも勝てる」と力を込める。
 今年に入り、スポーツイベントも再開され、売り上げはコロナ前の約8割に回復した。「強いものじゃなく、環境に適応できた会社が生き残る。これからもお客さんにほしいと言わせるものを作りたい」。澤田社長はそう話し、ギフト・ショーで得られた声を参考に今日も知恵を絞っている。

企業情報

企業名 桂記章 株式会社
創業・設立 設立 1966年3月
事業内容 非鉄金属加工、メダル・バッジ等の製造

企業情報詳細の表示

関連情報

関連URL 情報誌ISICO vol.125
備考 情報誌「ISICO」vol.125より抜粋
添付ファイル
掲載号 vol.125


月間アクセスランキングへのリンク

月間アクセスランキング
DGnet 企業情報/バーチャル工業団地/情報誌ISICO


ViVOサイトへのリンク

活性化ファンド・チャレンジ支援ファンド商品開発ストーリー集サイトへのリンク

じわもんセレクトサイトへのリンク

DGnetサイトへのリンク