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ISICO人材アドバイザー
矢部 敏明
今回紹介した2社の例からも明らかなように、採用の課題は定着の課題であり、つまり雰囲気がよく働きやすい職場づくりこそが大切なのです。そのような職場環境なら、コミュニケーションは活発で、モチベーションは向上し、社員一人ひとりがのびのびと力を発揮します。そこから優秀な人材が育ち、新事業や新商品の開発へつながり、そのエネルギーこそが採用活動へと波及していきます。
今後、職場環境を整えるにあたり、経営者にまずやってほしいことは労務管理の基本を知ることです。その上で、社内で起きる一つ一つの課題に真摯に向き合い、改善していくようにしてください。この時、自分自身の思いや考えに引っ張られないように注意が必要です。あくまでも目の前で起きていることが現実ですので、現場の社員にしっかり聞いて、一緒に解決していきましょう。職場の雰囲気は短期間で変わるものではありません。性急に結果を求めずに中長期的視点で取り組むことが重要です。
情報発信する際は、飾り立てるのではなく、会社のありのままの姿を伝えることが大切です。よく見せて採用につながったとしても入社後にギャップを感じれば、今の時代はすぐに退職してしまいます。会社が不利益情報だと思ったことも正直に伝えることで逆に求職者から信用を得たりします。このように、求職者優位の時代、日々の企業活動の中で採用常識をアップデートしてください。
ISICO 総務企画部企画広報課
TEL. 076-267-1239
E-mail. jinzai@isico.or.jp
企業名 | 公益財団法人 石川県産業創出支援機構 |
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創業・設立 | 設立 1999年4月1日 |
事業内容 | 新産業創出のための総合的支援、産学・産業間のコーディネート機関 |
関連URL | 情報誌ISICO vol.136 |
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備考 | 情報誌「ISICO」vol.136より抜粋 |
添付ファイル | |
掲載号 | vol.136 |