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内面の魅力を磨くレッスンで 人生に豊かさをプラスするバレエースワンインターナショナルバレエスクール

印刷用ページを表示する更新日:2019年2月1日更新

スワンインターナショナルバレエスクール​

タイトルバナー

女の子に習わせたいと思う習い事の一つにバレエがある。今では金沢市内に20余の教室があるほどポピュラーな習い事とはいえ、ロシアのバレリーナであるアグリッピナ ワガノワに由来するワガノワメソッドと英国ロイヤルバレエ発祥のロイヤルメソッドと呼ばれる二大指導法があることをご存じの方は少ないのではないだろうか。ワガノワメソッドの流れをくむACBシラバス認定教師資格を有し、金沢市内でスワンインターナショナルバレエスクールを主宰する渡辺真由美さんをスクールに訪ねた。

喘息治療にバレエを始める

渡辺真由美さん喘息治療のために小学5年生の時からバレエを始めた渡辺さん。自らすすんでやりたいと思うほど興味はなかったものの、母に連れられてバレエ教室を見学に行ったところ、みんなが楽しそうに踊っている姿を見て、自分もやってみたいと思ったのが今日の原点。小学生の間は、学校帰りの遊びの延長で通っていたが、中学生になると、ゲストの先生が指導に来るようになり、雲の上にいるような著名な先生からレッスン中に褒められたことで益々楽しくなり、レッスンに没頭するように。高校卒業後は留学を希望していたところ、18歳の時に仙台の恩師のスタジオにゲストで指導に来ていたベン・イイダ先生から、留学して研鑽を積むことを薦められる。幸いにして両親のサポートを得られたことから、スイスのチューリッヒへ渡り、ベン先生と親交のあるドリス・カタナ・ベリオーゾフ女史、フミオ・イナガキ氏に師事し、レッスンを受ける。

海外でバレエの真髄に触れる

日本でバレエを習っている時は、将来は子供たちにバレエを教えたいという漠然とした気持ちでレッスンをしていたが、スイスのスクールに行ってみると、各国からの優秀な生徒ばかりで、しかも皆が世界で活躍するバレリーナになることを目標としておりモチベーションレベルの違いを痛感させられる。高校の英語コースを卒業していたおかげで、日常生活の英会話には困ることなく、ホームシックを除けば住環境、友人、優れた教師にも恵まれた留学生活。今と違って携帯電話がない時代で、国際電話は高額なこともあり、ほとんどエアメールのやりとりだったという。日本のレッスンでもバレエ用語は、世界共通のフランス語で指導されるが、中には和製英語的にアレンジされた言葉もあり、そうした用語については捉え方に困惑することも。


発表会 発表会

正しい知識と技術を教える指導者の道へ

スイスに行く前から腰が痛いと感じることはあったが、留学中、日本とは比べものにならない日々のレッスン量をこなすうちに負荷がかかり椎間板ヘルニアを発症し、一旦帰国して入院生活を送ることに。その間に、ヨーロッパでは正しく深い知識を身につけたバレエ教師しか生徒にバレエを指導してはならないことを知り、当然そうあるべきと感じ、自分が踊る側を目指すのではなく、バレリーナを目指す子供たちを正しい方向性で育てる道を目指すことを決意する。当時の渡辺さんにとってショックではあったが、自身が怪我をしたことで、どうして自分はそうなったのか、そうならないためにはどうすれば良かったのか、そこを掘り下げて考えてみると、小さい時に受けていた指導方法に間違って伝わった点があったことに気付く。正しい筋肉の使い方を学ばなければ、それによって身体を傷めてしまうことになり得る。自らが指導する生徒にはそうしたことにならないよう留意した指導法を行っている。また、小さい子は重心も低く、体重も軽いため、つま先立ちしやすいものの、骨が未成熟の段階で無理な負荷をかけることになり、足の骨の成育や骨格形成に大きな害を及ぼしてしまう危険がある。「筋肉や骨格が出来上がる前にトゥシューズを履くことは、成長しきっていない子供の将来的な骨格形成に悪影響を与えかねないことを認識しておくことも教師にとって大切なことで、早期のトゥシューズはとても危険です」と渡辺さんは警鐘を鳴らす。

レッスン

スクール運営は生徒の確保が課題

21歳で帰国し、市内でバレエスクールを始め、第2子を出産するまで16年間バレエアカデミーを主宰。出産のため主宰の立場を一旦退くも、長女が小学生になった2015年にカルチャースクールの講師に復帰し、その後現在のスクールを開設。今は、カルチャースクールと自前のスクール合わせて40名程度の生徒にバレエのレッスンを行っている。バレエなどの習い事には発表会が付き物で、その開催のためには会場、照明、音響等々の出費が嵩むことから、ある程度の生徒数がないと、親御さんの負担が高額になり、発表会の開催が難しいことになってしまうため、苦労が尽きない。後輩の中には海外で活躍している人もいて、「あの時に怪我さえしていなければ、もし自分にもう少し知識があり、ケアすることで怪我を克服することができたら、ひょっとしたら海外で踊るチャンスもあったのかなぁ・・・と思ったりすることもあります。だからこそ、若い子には正しい指導とポジティブな気持ちの醸成が大切です」と力を込める。今は、海外へ行くことに昔ほど抵抗がなくなり、初めから海外留学を見据えて入門してくる生徒もいるとのことで、指導する側としては生徒の才能と夢に責任を感じながらもやり甲斐のある出会いが増えてきている。

 

ACBシラバス認定教師資格を取得

海外では毎年、教師のレベルアップを目的として教師のための講習会が開かれているが、日本ではまだそこまで徹底されたシステムが確立されていない。そんな中、渡辺さんは、2018年1月、ACBシラバス認定教師資格の講習に参加。参加者全員が教授法の重要性を理解している海外留学経験のある指導者ばかりで、本来の意味でのバレエ用語で指導するシラバス(教授法)を学び、同教師資格の認定を受ける。数あるバレエスクールの中で、他とは違う特徴や個性を打ち出すことはなかなか難しいが、渡辺さんが修得したワガノワメソッドを生徒に正しく指導することで、1年ごとにメソッドの各グレードを学んだ証となる証明書を生徒はもらうことができ、最終的にはワガノワメソッドを修了したのと同等の資格が与えられることから、そうしたところがスワンインターナショナルバレエスクールの強みと言える。2018年9月に同スクールから初めてグレード試験に6人の生徒を送り、全員が合格を果たしている。


発表会 レッスン

基本を完璧に修得することが鍵

「グレード試験を受けることにより、当然子供たちは合格を目指します。曖昧な知識を明確にし、ポジションを正確に行うことに集中していきます。子供たち自身が正確なことを自分の物として習得していくことが大切なことです。結果、幾つになっても本人の中に習得した物が残っています」と渡辺さんは強調する。コンクールにおいて、正しい教授法に則ったメソッドを修得しているかどうか、審査員は一目で分かるという。このワガノワメソッドを基にしたACBシラバスを用いた基礎レッスンの指導法が奏功したのか、コンクールで2位、多くの審査員特別賞の受賞、海外短期留学権を獲得する生徒も出てきている。世界の名だたる大会で入賞できるのは、全国で1人か2人の逸材で、なかなかそのレベルの生徒を育てるのは並大抵のことではない。それでも、少しずつではあるが着実に成果が出始めてきていることに喜びを感じている。

ポジティブな指導でやる気をそがないよう留意

指導者がついやりがちなのが、「そのやり方ではダメ」と否定的な注意をしてしまうこと。そうではなく、「こういう風なからだの使い方をした方が、もっとよくなる」と肯定的なアドバイスをすることを渡辺さんは心掛けている。ダメなところを見つけて正しいやり方を指導するのが教師ではあるものの、「それはダメ」ではそこで終わってしまう。ダメ出しではなく、もっとこうした方がいいといったポジティブな表現で理解させることを大切にしている。とはいえ、テクニック的なことはレッスンを積み重ねることである程度のレベルまでいくものの、特に日本人の奥ゆかしい民族性のためか、表現力をいかにして身につけさせるかが難しい。このトレーニングの一つとして、ワガノワメソッドの7歳ぐらいまでの子供を対象にしたシラバスには、マイムの項目があり、顔の表情も含めてトレーニングし、それを実際のバレエの演技の中で表現することを繰り返し練習することで、以前よりも効果が上がっているとのこと。

豊かな人生のお手伝い

レッスン渡辺さんは、自らのバレエ経験を活かし、父が運営する老人介護施設に出向き、お年寄りのための座ったままできる、バレエの動きを取り入れたリハビリ的な体操の指導にも定期的に出掛け、社会貢献にも力を注いでいる。高校を卒業したばかりの若い時に海外でのレッスンを経験できたことは、渡辺さんのその後の人生にとても大きなプラスになっているだけでなく、その時の海外で培った人脈のおかげで、生徒たちが海外留学する際にも快く受け入れてもらえる環境がある。「指導する以上は、海外で活躍できるバレリーナを育てることが夢であるし、それに向けて実際に指導も行っています。ただ、現実問題として全員がその道を選ぶ訳ではありません。その意味で、バレエの素養を身につけたおかげで、バレエを通して常に前向きで幸せな人生、豊かな人生を歩んでもらうお手伝いができれば嬉しい。また、バレエは色々な世代、レベルの方に合わせた筋力トレーニングをクラシック音楽の中で行うことができるのも、生涯を通して楽しめる素敵なものです」と取材を結ぶ。

 

 

店舗情報

外観

店名スワンインターナショナルバレエスクール
主宰・バレエ教師渡辺真由美
住所金沢市三口新町3-21-13
TEL076-256-5722
URLhttps://swan-ballet.jp/