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スローな時間・料理・接客をモットーに 笑顔の輪が広がる小さな農家レストランーSorriso

印刷用ページを表示する更新日:2019年2月22日更新

Sorriso

タイトルバナー

能美市のいしかわ動物園裏の坂道を上がった右手に、敷地内で飼育されている子ヤギが目印の農家レストラン&チーズケーキ専門店「Sorriso(ソリッソ)」がある。2016年にオープンしたばかりにもかかわらず、今ではランチの予約がなかなか取れない人気店として、若い女性の間で話題に。無農薬野菜を中心に化学調味料を使わず、イタリア料理の技法でシンプルな味に仕上げることをモットーに精進する西由泰シェフにお話を伺った。

イタリアでスローフードの精神を学ぶ

西 由泰さん長野県で大学生活を送っていた西シェフは、美味しいものの食べ歩きや、バーへ飲みに行くことが好きで、お客として通う内、接客することに魅力を感じ、飲食のアルバイトを始める。いくつかの店で飲食の経験を積む中で、イタリア料理にとりわけ惹かれるものが・・・。そこで、東京の某有名店の門を叩き修業の道へ。そこで働いていた26歳の時、本場イタリアのレストランへ修業に行ける切符を手にする幸運が訪れる。早速、ビザを取得し、イタリアピエモンテ州の料理学校で学びながら、イタリアンの店「グイド」で1年間の研修を積む。「準備期間がなかったこともあって、料理用語はある程度理解できたものの、日常のコミュニケーションでは苦労しました」と振り返る。このイタリアピエモンテ州で1年間働きながら暮らした経験が、現在のソリッソの原点。「グイド」は、ぶどう畑の中にある風光明媚な環境に恵まれたレストランとホテルが併設した施設で、西シェフはそこで地元の食材を活かした料理をお客さんに提供するスローフードの精神を学ぶ。

夫婦二人三脚で小さな農家レストランをオープン

帰国してから、名古屋と金沢のイタリアンレストランで通算4年あまり経験を積み、学生時代から温めていた自分の店を持つ夢を実現すべく、自らの出身地である能美市の中でも自然環境に恵まれた現在地を立地場所に選定し、地元の食材を使って料理を提供する店「Sorriso」を大学の同級生でもある奥さんと二人三脚で2016年にオープンする。飲食業に20年近く携わってきた西シェフは、これまでの経験から飲食業に最も大事なことは何かと考えた時、接客の技術や経験よりも「笑顔」のおもてなしが重要で、お客さんは料理を食べて笑顔になり、それを見ているスタッフも笑顔になる、それが一番大事なことと痛感し、笑顔が溢れる店づくりをモットーに店名を「Sorriso(イタリア語で笑顔の意)」にする。オープンの告知宣伝は一切行わずにサイレントオープンし、来てくれたお客さんの口コミで少しずつファン客の輪が広がり、今では予約の取りにくい人気店に。店内はカウンター席が4席、二人掛けのテーブル席が5つ、四人掛けのテープル席が1つ配置されている。満席になるとシェフ夫妻と母親の3人がフル稼働で切り盛りすることになるが、慌ただしさの中にも常に笑顔の接客を忘れない。テーブルには、奥さんの手によるヤギのイラストが描かれたウエルカムカードが置かれていて、それを見た来店客も「かわいい!」と自然と笑顔がこぼれる。


香箱ガニのクリームソーススパゲッティ 店内

地元食材の魅力・美味しさの伝道師

イタリアで身につけたスローフードの精神に則り、地元能美市で生産される無農薬野菜、有機野菜を使う地産地消のスローフード料理が売りである。化学調味料は一切使用せず、素材本来の持つ自然の優しい味をシンプルに提供することを心掛け、自然本来の味を堪能してもらえるからだにいい料理を提供している。

例えば、地元能美市の国造ゆずで香り付けしたサーモン料理や国造ゆずのジェラートなど。地元の食材を料理に採り入れるだけではなく、ISICO、農業支援機構、地元農家と協力し、地元の食材を活用したドレッシングやソースなどの商品開発にも積極的に取り組んでいる。さらに、地元の小学校に出向き、食育の一環として、地元の食材を使った料理づくりを教える活動もするなど、子供たちに地元の食材の魅力や美味しさを知ってもらうことを通じて、地元愛を育んでもらいたいとの西シェフの熱い思いが、言葉の端々に感じられる。

 

リーズナブルな価格でからだにやさしい料理を提供

テーブルの上には、奥さんの手書きによるメニューが置かれている。朝の仕入でメニュー内容が日々変わるため、毎日メニューを手書きしている。その手作り感が、ほのぼのとした雰囲気を醸し出すのに一役買っている。ランチメニューは、1000円と1500円(いずれも税別)の2種類あり、メインのパスタは2名以上の場合は、5種類の中から2種類を選べ、それをシェアして盛りつけてもらえるお得感が、若い女性客に人気のポイントのよう。ディナータイムは、1500円と2400円のコース(いずれも税別)があり、グループや家族連れの利用が多いとのこと。また、通常のコースとは別に予算に応じてシェフが腕を振るうことも可能だ。レストランは小さな子供は遠慮してもらうところが多いが、西シェフ夫妻は地域の皆さんが気軽に集う店にしたいとの思いから、子供連れの来店を歓迎している。主な客層は、地元能美市周辺の方々であるが、金沢市内はもちろん、富山や福井から足を運ぶ常連さんも増えているという。オープン2周年を迎えた昨年は、常連客を招いてヤギの散歩やティラミスづくりを楽しんでもらったとのこと。

 

経営計画に沿って着々と前進

西シェフは店をオープンするにあたり、7年間の経営計画を立てている。その計画では、オープンから2年目にイタリアのジェラートマシンを導入、3年目にはイタリアナポリから本場の石窯を導入するとなっている。実際にその計画通りに進展しており、3年目を迎えた昨年暮れにはナポリの石窯を購入し、店の敷地内に設置したところで、今夏から本格的なナポリピッツァを提供すべく、準備を進めている。シェフが修業したイタリアのピエモンテ州はヤギ料理が有名なところだったこともあり、ヤギの乳を活用して自家製チーズを作ることを念頭に自分の店でヤギを飼い、現在はベイクドチーズケーキとヤギミルクのジェラートの2種を提供し、テイクアウト商品としても人気がある。


ベイクドチーズケーキ 山羊小屋

 

イタリアを感じる小さなテーマパーク

ベイクドチーズケーキイタリア料理の3大メニューであるパスタ、ピッツァ、ジェラートを提供する中で、お客さんが小さなイタリアのテーマパークにいるような時を過ごし、雰囲気を堪能してもらうことが西シェフの思いであり、それを全て本場さながらの味で提供するため、イタリアのジェラートマシンとナポリの石窯を完備するこだわりようだ。さらなる夢は、この店だけに留まることなく、任せられる人を育てながら、数店舗程度の店舗展開を実現することで、その目標に向けての第一歩として「Sorriso」を位置づけている。料理はもちろんのこと、自然体でお客さんに接し、心と心がつながるお付き合いを大切にし、この店が地域の人たちが集うコミュニティーの場に育っていくことを願っている。森の清々しい空気に包まれ、思わず深呼吸をして背伸びしたくなるような雰囲気の中、雌ヤギの「えがお」が皆さんの来店を歓迎してくれる小さな農家レストラン「Sorriso」へ是非おでかけください。西シェフ夫妻の温かいもてなしにきっとあなたもファンになること請け合いです。

 

店舗情報

外観

店 名Sorriso
シェフ西 由泰
住 所能美市徳山町井12-2(いしかわ動物園裏)
T E L076-146-6280
営 業

ランチタイム  11時30分~14時
カフェタイム  14時~16時
ディナータイム 18時~22時
月曜夜と火曜日は定休