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能登を愛し、こだわりの珈琲とメニューで 能登を全国に発信するランドマークに!ー 持寺珈琲

印刷用ページを表示する更新日:2020年3月25日更新

 

 

持寺珈琲​

持寺珈琲

2007年3月25日に発生した能登半島地震から13年、被害の大きかった旧門前町の商店街は、地震があったことを感じさせないほどきれいな街並みを取り戻している。
そんな門前地区を代表する観光名所・大本山総持寺祖院の境内に、「持寺珈琲」という地元客はもちろんのこと、観光客にも人気の個性的な喫茶店がある。オーナーの安原信治さんにお話を伺った。

 

能登半島地震を機に地元で起業

小学校入学前から門前で育った安原さんは、大阪の大学を卒業後、転勤族のサラリーマンとなり、戻って来る直前はM&Aの業務で、飲食業に関わっていた。学生時代に飲食店のアルバイトをしていたこともあり、もともと料理をすることは好きだったという。
32歳の春、あの能登半島地震が発生し、地震で被災した実家の片づけを手伝うため門前に一時帰省する。「地元のあまりにも疲弊した状況に危機感を覚え、こんな時だからこそ輪島をPRする一翼を担わなければと会社を辞めて戻ってくることを決意しました。」と述懐する。輪島をPRできて収益も得られるものは何かと思いを巡らせ、通販に行き着く。思い立ったら即行動する安原さんは、輪島の食材をネット通販するサイト「輪食」を立ち上げ、輪島の農産物、海産物の通販をスタートさせる。

輪食 通販サイト

 「輪食」の通販サイトでの人気商品 いか塩辛

 

地元食材をメニューとして提供するイタリアンカフェを開店

やがて、販売している商品に説得力を持たせたい。食材をどんな風に使い、どんな料理を作ると美味しいのか、それを知ってもらうための実店舗を持つことを考える。それも和ではなく洋で、その中でもイタリアンでと。フルコースのイタリアンでは田舎では通用しないし、浸透させるまでに時間がかかることから、カフェスタイルのイタリアンの店「ランドマークカフェ」を、7年前に商店街の中にオープンする。
周囲からは、こんな田舎でイタリアンカフェをやっても誰も来ないと言われたそうだが、蓋を開けてみると連日大盛況で、週末ともなると店の前に行列ができるほどの人気店に。2年あまり営業するも、過疎地域の宿命でもある人手不足でなかなか従業員が見つからず、いろいろ手を尽くしたものの、解消できず閉店せざるを得ない状況に。安原さんが能登でも洋のイタリアンの店が成り立つことを証明したことで、その後、能登の各地にイタリアンやフレンチの店が増える先駆けとなったことは言うまでもない。

持寺珈琲 「ランドマークカフェ」(当時) 持寺珈琲 商店街の通り

ランドマークカフェ(当時)      

総持寺から打診され持寺珈琲を開店

安原さんが人手不足のため店を閉めることを知った総持寺から、「境内の休憩所に喫茶店がないから、やってもらえないだろうか」と声を掛けられ、「持寺珈琲」(総持寺ブランドとの誤解が生じないよう「総」の字をはずして命名)が誕生する運びに。オープンにあたり、他にはない看板商品として、総持寺祖院をイメージして自家焙煎したこだわりのコーヒー3種を考案する。
店名でもある「持寺珈琲」の特徴は、艶のあるきめ細かさ、香りは強め、ほどよい酸味と苦味、それでいて粘性のある口当たり、個性があり独特の風味があるものの、飲みやすくマイルドに仕上げられている。
2つ目の珈琲は「KZ・A・N」これは、総持寺祖院の開祖をイメージした珈琲で、ほどよく強い香り、酸味と苦味は強め、口当たりのバランスは粘性と丸みがほどよい。ガツンとくる。苦味は一級品で、エスプレッソがお薦め!
3つ目は「GAZ・A・N」これは、開祖と並び総持寺にとって重要な二祖をイメージした珈琲で、その特徴は、艶のあるきめ細かさ、強い香りと酸味、苦味は弱め、粘性が強めの口当たり、あらゆるバランスが絶妙な一級品。これもエスプレッソがおすすめ!コーヒー豆の焙煎方法についても独学で身につけたとのことで、研究熱心さは並々ならぬものがある。​

持寺珈琲 外観 持寺珈琲 明るい店内

 

地元にこだわったユニークなメニューが人気

持寺珈琲持寺珈琲のメニューの種類の豊富さと、食材を組み合わせる発想のユニークさにも驚かされる。禅の里と言われる門前のご当地料理として有名なのが門前そば。それをそのまま提供するのであれば、ごく普通だが、安原さんの手にかかると、門前そばとボンゴレロッソがコラボした門禅ロッソ、門前そばとボンゴレビアンコがコラボした門禅ビアンコ、門前そばといしるナポリタンがコラボした門禅いしるナポリタンに大変身!! 
なんと、この門禅いしるナポリタンは、輪島市主催の第1回「輪地(わじ)もんグルメコンテストで優勝している折り紙付。もちろん、普通の門前そばもあるので、ご安心を。他にも、門前町民のソウルフードでもあった伝説のカレーの味を復活させた門前カレー、イタリアンオムライス、俺のやきめし、門前味噌バーガー、ふぐの漁獲量日本一の輪島に因んだ門前味噌バーガー輪島ふぐcombiなど、多彩なメニューでもてなしてくれる。
忘れてはいけないのが、2017年ジェラートの世界大会で優勝した柴野大造氏と持寺珈琲がコラボした持寺珈琲ジェラートだ。百聞は一食に如かず、是非ご賞味あれ!!コーヒーカップはもちろんのこと、器類も輪島塗を使用するこだわりで、来店客に輪島塗の魅力を発信することにも余念がない。​​

持寺珈琲 門前味噌バーガー 持寺珈琲 門前そば 持寺珈琲 

 

和の居酒屋「のどぐろ総本店」を2店舗展開

のどぐろ刺身イタリアンカフェが開店から順調な滑り出しだったことから、次は和を考え居酒屋に着手する。石川はこれから先、のどぐろがよりフィーチャーされると思い、のどぐろをいろんな料理で堪能できる店づくりをコンセプトに、田舎の居酒屋であっても、このまま東京へ持って行っても勝負できるメニュー構成を心掛け、試行錯誤を重ね、輪島の店は7年半を経てすっかり地元に定着している。
のどぐろ総本店 輪島店もちろん、のどぐろだけでなく、旬の鮮魚と能登の地酒を取り揃え、東京に常に足を運んでトレンドをリサーチし、安原流にアレンジしたメニューを創作している。能登発で全国展開にチャレンジしたいと目論む安原さんとしては、能登に1店舗だけでは説得力がないことから、2店舗目を昨年和倉に出店したところ。

 

 

能登を元気にし、能登から全国展開を!

「地元をPRするために地元でイベントを行う自治体が多いが、それは全く効果がない。」と安原さんは言い切る。
市外、県外へ行ってPRし、そこに来た人が能登に足を運んでくれた時に、ゆったりと過ごせるカフェなどの飲食店や土産物店があって、初めて真の賑わいが創出できると考える。と同時に、IターンではなくUターンに注力することの重要性を強調する。Uターンはそもそも地元に戻ってくるだけのことであり、Iターンに比べると抵抗が少ない。總持寺祖院
戻ってきて自ら店に立ち飲食営業がしやすいよう、手厚い補助や助成メニューを整備し、商工会や町がバックアップし、成功事例をたくさん作り出していくことが、能登を元気にしていく鍵を握っていることを強調する。今後の事業展開を伺うと、「のどぐろ総本店を東京や大阪など国内の主要都市に順次出店していく考えで、近い将来、のどぐろの養殖にも着手する計画も練りつつ、のどぐろ=安原のブランディングを確立し、未だ誰もなし得ていない能登発全国展開の領域にチャレンジしたい。」と熱く語り、夢の実現に向け決意を新たにする。

 

 店舗情報

安原 信治さん

 
社名(株)ハルテリベイマ
(持寺珈琲、輪食、のどぐろ総本店)
代表安原 信治
住所輪島市門前町清水2-7 総持寺祖院内
TEL0768-42-3177