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能登の魚の鮮度と美味しさを全国に発信する  お刺身セットのネット通販で躍進!  したひら鮮魚店

印刷用ページを表示する更新日:2020年10月23日更新

したひら鮮魚店

したひら鮮魚店

1912年の創業以来、能登・宇出港で水揚げされる新鮮な魚を中心に、能登町で108年の長きにわたり、地元の人たちに町の魚屋さんとして親しまれてきている『したひら鮮魚店』。3代目にあたる下平勝則さんの頼れる片腕として、10年前から二人三脚で商いに邁進する4代目真澄さんに、新しい時代の鮮魚店のあり方、商いの方向性についてお話を伺った。

 

鮮魚の移動販売で地元に恩返し

したひら鮮魚店は、店頭のショーケースに並ぶ鮮度のいい魚をその場で捌いて切り身や刺身にして販売する店頭販売と、業務用卸を生業とし、田舎の魚屋では珍しい店内に食事処を併設した食事もできる鮮魚店として地元に根付いた商いに邁進してきている。四代目となる真澄さんが入社したのを機に、新たな事業として移動販売をスタートする。
今でこそ全国各地に軽トラックに野菜、日用品、鮮魚などを積み、買い物難民のお年寄りのために、山間地や僻地を回る移動販売事業者がたくさんあるが、そんな先駆けとも言えるのが、したひら鮮魚店の移動販売である。
2015年から週に4日、能登町内の山間地を5地域に分け、月曜~木曜の平日の午後、高齢者や独居老人のお宅を1軒1軒訪問して注文を聞いて販売している。「お客様の多くがお年寄りや少人数世帯のため、従来の行商のように魚をそのまま持っていくのではなく、刺身や切り身などニーズに合わせた少量をパック詰めし、魚のフライや煮物、南蛮漬けなど家庭での調理が面倒な惣菜も食べきりサイズにパック詰めして販売しています。」と真澄さん。そのため、出発までの午前中の仕込み作業は多忙を極めるが、お年寄りの喜んでくれる笑顔が何物にも代え難いやり甲斐でもある。

したひら鮮魚店 したひら鮮魚店

 

ふるさと納税の返礼品が新たなビジネスに発展

能登町のふるさと納税の返礼品の一つとして、刺身にする前段階の切り身、皮をひいた身などを真空パックにして発送することから通販事業に取り組み始める。そんな中で、県内にお刺身セットをネット通販して成功している店があることを知り、石川県産業創出支援機構のセミナーでその経営者と知り合い、お刺身セットの通販に本格的に販売を始めるきっかけに。お刺身セットは、鮮度のいい能登で水揚げされた天然の地物にこだわっており、4000円、5000円、6000円の3種を販売しているが、中でも5000円のセットが一番人気。
コロナ禍もあって、週末は家族で美味しい刺身を食べようと楽しみにしているリピーター客が多く、一度購入して食べた人は8割方リピーターになるという。リクエストがあれば、さらに一手間掛けた昆布〆や炙りなどの刺身にも対応する。ホームページの注文状況を見ると、ほぼ連日完売の人気ぶりで、とりわけ金曜、土曜の週末に到着する週末便は1ヶ月先には完売になる盛況ぶり。自社ホームページのネット販売は、月平均40万円をコンスタントに売り上げるまでになってきており、ふるさと納税の返礼品と合わせると、新たな事業の柱に育ってきている。

したひら鮮魚店 

顧客の声に即応し、商品に改良を加える

美しく盛りつけてクール便で発送しているお刺身セットではあるが、輸送の過程で、盛りつけが崩れて届くことが稀に発生する。顧客からそうした盛りつけが崩れた状態の画像が送られてきたそうだが、それはクレームではなく、型くずれしないように何か工夫した方がいいのではとのアドバイスだったという。早速パッケージの梱包方法に工夫を施し、この問題に対応する。また当初は、お刺身パックに粉わさびを水で練ったものを添えていたが、顧客宅に到着した頃には、わさびの気が抜けて美味しくないとの声を受け、その後は個包装のわさびパックに変更している。顧客からの意見を採り入れ即商品に反映させるのもネット通販において大切なポイントである。そうした努力が奏功し、このお刺身セットは、190点以上ある能登町のふるさと納税の返礼品の中で人気1位の商品となり、多い時は月に200セットを超える出荷がある。さらに、県内のふるさと納税の全ての返礼品ランキングでも2位と、能登の海の幸に対する人気の高さの証左でもある。

したひら鮮魚店 したひら鮮魚店    

 

お刺身セットの販売だけでなく、豆知識も発信

したひら鮮魚店のホームページを見ると、能登の魚を使ったいろんなメニューのレシピを写真入りで解説してある。能登のアカガレイ、能登のハマチ、能登のキジハタ、能登のアオリイカを使ったレシピ等々の多彩なメニューを写真入りで紹介し、包丁の入れ方から盛りつけのポイントまで丁寧に解説してある。レシピとは別に、いろんな魚の捌き方も写真付きで掲載してあり、料理の得意な人はこれを見て自分でもやってみようと思う一方、やはり魚を捌くのは・・と自信のない人は、お刺身セットを注文しようという方向に誘導されるのかもしれない。

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ネット通販の作業場を拡大し、需要増に対応

コロナ禍前まで地元の人たちに、昼はランチ、夜は宴席の場として重宝されていた食事処だったが、コロナ禍になって以降、ほぼ休業状態が続き、自粛要請明け以降は予約制にて続けてきたが、ほとんど予約は入らず、今後も回復が期待できない状況が長く続くことが見込まれる。その一方で、ネット通販、ふるさと納税の返礼品としてのお刺身セットの出荷作業が大幅に増え、より広い出荷用の作業スペースの確保が課題になってきている。日々の宅配便のトラックへの積み込み作業が、現在の店舗スペースでは手狭になり、作業効率も悪いことから、荷造りと出荷を効率よくできる作業スペースを拡大し、今後の伸びが期待できるネット通販ならびに返礼品の需要に注力する考えだ。

したひら鮮魚店 したひら鮮魚店
 

生まれ育った能登町の魅力再発信に邁進!

今年はコロナ禍のため、能登町宇出津を代表するあばれ祭りが中止になった。本来であれば、能登独特のよばれの文化があり、したひら鮮魚店にも何百人前のお刺身の注文が入るが、今年はそれもなくなった。それでもその落ち込みをカバーする勢いでネット通販の売上が伸びているのは、明るいニュース。真澄さん自身もあばれ祭りでキリコを担ぐのを楽しみにしていたに違いない。年々過疎化が進み、若者が少なくなってきている能登町ではあるが、自らが生まれ育った大好きな町に何としても元気を取り戻したいと願っており、能登で元気に頑張る自らの姿を様々な形で発信しながら、美味しい海の幸とともに能登の魅力を発信し、能登を好きになってもらい、能登に若者が戻ってくる日を思い描き、今日も能登の魚と向き合う下平さん一家の姿がある。能登の新鮮な魚をプロの目利きで選りすぐり、職人が美しく調理して盛りつけたお刺身セットが、宅配便で指定した日に自宅に届くのだから、注文しない手はない。魚を見る目がない、買い物に行く時間がない、魚をもらっても捌けない等々の悩みが、したひら鮮魚店の買い物カゴをクリックすることで一瞬にして解決する。したひら鮮魚店は今、先祖もびっくりの新時代の魚屋さんへと大変身を遂げつつある。​
 

 

店舗情報

したひら鮮魚店

 
社名 (株)したひら
代表下平勝則 (4代目:下平 真澄) 
住所鳳珠郡能登町字宇出津ト字5-1
TEL0768-62-0078
URLhttps://shitahira.com/