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白山・吉野の大自然に抱かれ、 お腹も心も満たされる大判焼を召し上がれ!!  大判焼 山法師

印刷用ページを表示する更新日:2020年9月25日更新

大判焼 山法師

大判焼 山法師

白山麓へのドライブの行き帰り、多くのドライバーが休憩に立ち寄る憩いの拠点「吉野工芸の里」入口に、小さな茅葺き屋根の『山法師』がある。山法師は、地元農家の朝穫れ野菜の直売と大判焼の店。
この店で朝から夕方まで、大判焼を焼いて元気に接客し、常連客から親しみを込めて「かんちゃん」の愛称で呼ばれている店長の神澤元さんに、大判焼に込める熱き想いを伺った。

 

神澤さんにとっての師匠との出会い

山法師のオーナーである海老原淳子さんは、金沢セイモアスキー場が営業を終了するまで、スキー客相手の食堂を営んでいた。吉野工芸の里がオープンした当時、この建物は地元産野菜の直売所としてスタートしたが、空きスペースがあったことから、当時の吉野谷村の村長が、スキーシーズンが終わった春から秋までの間、この店の運営を海老原さんに委託し、たこ焼き店を開店したのが山法師の始まり。
大判焼 山法師
一方、神澤さんは、名古屋で生まれ、小学3年の時に父親の転勤で能美市に転居し高校を卒業。県内企業に就職する。24時間3交代で働き続ける日々を送るうち、人をもてなす接客の仕事がやりたい という思いが沸々と膨らみ始め、30歳からは自分がやりたいことを追求する人生を歩む決意をし、29歳の時に退職する。
そんな冬のある日、趣味のスノーボードを楽しむために金沢セイモアスキー場に滑りに行った際、たまたま海老原さんの食堂に立ち寄り、店の雰囲気とおばちゃん(海老原さん)の人柄に魅了される。改めて店を訪れ、「無給でいいから飲食の経験を積ませて欲しい。」と直談判するも、「あんた何言ってるの・・・」と相手にしてもらえなかったそうだ。それでも諦めず何度も何度も頭を下げ、その熱意が伝わり、店の手伝いをさせてもらえることに。これが二人の出会いである。

 

 

冬場のスキーシーズン以外はどうしよう・・・

スキー場の食堂を手伝い始めたものの、スキー場の営業は冬期間のみのため、そのあと春からおばちゃんが何をしているのか知らなかった神澤さんは、「春から秋までは何をしとるの?」と尋ねたところ、「吉野工芸の里の山法師で大判焼を焼いている。」と聞かされたが、その店のことは全く知らなかったという。
それなら引き続き、そこでも手伝わせてもらいたい旨を伝えたが、その時点では人手が足りていたため断られる。それが15年前のこと。
そこで、神澤さんは接客を勉強するためアルバイト先を探し、別の店で働き始めたところ、しばらくして週末だけ山法師の手伝いに来ていたお年寄りが腰を痛めて来られなくなったとの連絡があり、週末だけという条件で山法師を手伝うことになり、気が付くと15年の歳月が流れ、現在は海老原さんが太鼓判を押す店長として汗を流す日々。
大判焼き 山法師 大判焼き 山法師

失敗を繰り返し、焼き台を任されるまでに

大判焼を焼いているのを見ると、簡単そうに見えてしまうが、簡単そうに見える物ほど見かけと違ってなかなか難しいのが世の常。
生地の配合具合、溶き具合、焼き型の温度、流し込む生地の量、乗せる餡の量、焼き時間、上から被せる生地の量と焼き型を被せるタイミング、仕上げの焼き時間といった一連の工程を、流れるようにリズミカルにこなせるまで、数え切れないほど失敗を経験し、海老原さんからの厳しいダメ出しを喰らう日々を繰り返しながら、現在のリズミカルに大判焼を焼く職人の域に達したことは想像に難くない。

大判焼き 山法師 大判焼き 山法師    

 

他にない山法師の大判焼

山法師の大判焼の一番の特徴は、中に入っている餡の多さだ。焼き工程を眺めていると、こんなに入れるの?とびっくりするほどたっぷりの餡が生地に載せられていく。他の店の2倍~3倍は入っているかと思うほどの量である。食べるとボリュームがあるのに、そんなに甘すぎず、重くなく、ほどよい食べ応えで、しっとり感もある。かつては、小倉餡のみを販売していたが、最近になって、話題になる商品づくり、若い人たちにも食べてもらいたいとの神澤さんの思いから、春は桜餡、夏は瀬戸内レモンスペシャル、秋は栗餡、その他にも抹茶餡や棒茶餡など、季節感を感じてもらえる季節餡入りの大判焼をスペシャルシリーズと銘打ち販売している。物珍しさとSNS効果が相俟って、若いお客さんが増えてきているとのこと。山法師のフェイスブックでは、その時々の新商品の紹介と共に、“かんちゃん”が元気な姿を発信している。帽子を取ると、トレードマークとなっているユニークなヘヤースタイルを見ることができるので、是非アクセスしてみていただきたい。

 大判焼き 山法師 大判焼き 山法師

 

新型コロナウイルスの影響は限定的

今年に入り、飲食業界は新型コロナウイルスの影響を受け、売上が激減しているところが多い中、大判焼はそもそもテイクアウトが主体のうえ、自然の中に立地した店のためか、観光客が減った分の影響は多少あるものの、地元の常連客が多いこともあって、心配したほどの厳しさは無い様子。それよりも天候に左右されることが多く、雨が降ると売上がかなり減少するとのこと。2年前に某テレビ番組で山法師が紹介され、その直後は、大変な反響があったようで、県外からわざわざ訪れる人たちもいたという。
遠くて来られない人たちからの注文に応えるため、冷凍にした大判焼の地方発送も始め、「テレビの反響が一段落するまでは大変だった。」と振り返る。大判焼き 山法師
1日に焼くことができる数には限界があり、平均すると1日に800個~1000個程度を販売している。猛暑の中で、焼き台の前に一日中立ち続けている神澤さんは、「いい感じです!」と笑うが、ある意味修行かもしれない。テレビに出たおかげで各地の百貨店の催事から誘われるようになり、今年は、鹿児島や大阪の百貨店の催事に出店し、オープンから来店客が絶えることなく、最高記録は1日13時間の営業で2500個あまりを完売したというから驚きだ。
大判焼はどこにでもあるから説明は不要のメリットがあると思いきや、地方によって呼称が異なるそうで、「関西では御座候(ござそうろう)、鹿児島では蜂楽饅頭(ほうらくまんじゅう)と呼ぶことを現地へ出店して初めて知りました。」と顔をほころばす。​
 

お客さんの笑顔見たさに日々邁進

「テレビで紹介されたのは有り難いのですが、その影響で、常連さんがいつも買えないくらい人がいっぱい並んでいると思いこまれているのか、このところいつも買いに来てくれていた常連さんの顔が見られなくなっている。」と寂しそうに語る。
山法師の大判焼は、2019年に海老原さんがプロデュースし、白山比び神社の表参道にオープンした「おもてや」でも購入することができる。
神澤さんは、「おばちゃんに大変世話になってきており感謝しかありません。おばちゃんの店を片腕としてしっかりサポートしていきたい。」と熱く語る。
テレビや口コミ効果もあって、地元の百貨店からも声がかかり、催事への出店に留まらず、冷凍した商品を御中元や御歳暮に使って貰える方向性も見え始めてきているが、実質的に神澤さん一人で焼いているため、手を広げようにも人手がないのが現実で、その点がクリアできれば、ギフトや通販の市場の可能性も見えてきている。
お客さんを笑顔と明るいキャラクターで歓迎し、愛情たっぷりの大判焼でもてなしてくれる山法師、これからも白山麓の玄関口・吉野工芸の里になくてはならない人気店として、神澤さんの元気・活気・キャラクターを発信し続けてもらいたい。
大判焼き 山法師 大判焼き 山法師

 

店舗情報

大判焼き 山法師

 
社名大判焼 山法師
代表海老原 淳子 (店長:神澤 元) 
住所白山市吉野春25
TEL076-255-5977
営業時間午前10時~午後6時 毎週火曜日定休 冬期休業