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お客様の幸せな笑顔のために国産牛ロースステーキをリーズナブルに!  俺達のステーキ 堂口亭

印刷ページ表示 更新日:2022年4月12日更新

俺達のステーキ 堂口亭

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七尾市内・国分交差点から小丸山方面に向かって車を走らせると、大きな似顔絵が描かれた「俺達のステーキ 堂口亭」のユニークな看板が目に飛び込んできます。インパクト抜群の似顔絵看板に引き寄せられて店内へ。多くの常連客で連日賑わいをみせ、今年4周年を迎えた「俺達のステーキ堂口亭」のオーナー堂口輝雄氏に繁盛の秘訣を伺いました。

 

ステーキハウス開業への道のり

中能登町出身の堂口氏は、高校を卒業すると地元に本社を構えるプラスチック成型メーカーに就職。当時は国内に携帯電話が普及し始めた、右肩上がりで需要が伸びる時代で、静岡の製造拠点に配属されました。製造現場で5年、横浜に異動し営業を3年、再び静岡の製造現場を2年経験。この頃になると国内から海外に製造部門がシフトし始め、労働組合の委員長だった堂口氏は、希望退職者を募る辛い仕事を任されます。自身も長男であることから地元に戻ることを選択し、希望退職に応じて退社しました。高校時代の友人が、外資系生命保険の仕事をしていたことから、同じ会社に就職して生命保険の営業職に就きます。7年あまり経った頃、現店舗でラーメン店を営んでいたオーナーと知り合い、看板を替えてラーメン店を引き継がないかと誘われます。少し心は揺らいだものの、地元にはソウルフードと言われるチェーン店があり、素人の自分がラーメン店で成功するのは難しいと考えラーメン店は断念しました。ただ、そのオーナーが、精肉の仕入れ先との人脈を有していたこと、ステーキブームだったこと、七尾市内にステーキ店が少ないこと等々を勘案し、ステーキ店に可能性を感じます。とはいえ、素人がすぐにステーキ店をオープンできるはずもなく、そのオーナーの紹介で、調理師免許を持った料理人を招き、その下で肉の捌き方、調理を1年間修業しながら営業することを提案され、独立を決意します。


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夫婦二人三脚で一歩一歩

このお店をオープンさせる前はまだ独身だった堂口氏。そろそろ結婚も考えていたことから、機会があればどこへでも行くとの意気込みで、長野県上田市で開かれたお見合いパーティーに参加します。その時たまたま隣同士に座った奥さまと意気投合。とんとん拍子で交際が進み、お店のオープンと結婚が同時進行します。出会った7月にはまだ生命保険の営業マンだった堂口氏が、その年の暮れには仕事を辞めてステーキハウスを開店することになり、奥さまはもちろん、奥さまの両親も心中複雑だったようですが、誠意をもって説得し、夫婦二人三脚で今日まで頑張ってきています。子宝にも恵まれ、堂口氏が抱いているのは3人目とのことです。

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国産牛ロース肉をリーズナブルに!

1年目は、新しいもの好きな県民性や先述の似顔絵看板も奏功し、リーズナブルな価格で国産牛ロースステーキが食べられるとあり、口コミで評判が広がり、順調なスタートを切ることができました。当初、男ばかり3人のスタッフで始めたことから「俺達のステーキ 堂口亭」の店名に。「独立する前のメーカーや生命保険の仕事では、営業を通してお客さまに喜んでもらうことにやり甲斐を感じ、今は食を通じてお客さまに喜んでもらえることにやり甲斐を感じています。」と顔をほころばせます。七尾市でステーキハウスを開店するにあたり、国産牛ロース肉にはこだわりますが、あくまでもリーズナブルな価格でお客様に提供し、喜んでもらうことを第一に掲げています。具体的には、国産牛ロース肉100グラムのステーキを1000円程度で食べられる店。もちろん、お肉の量は100グラムから50グラム単位で好きな量を選べ、たくさん食べたい人も満足できます。そんな店側の気持ちがお客さまに通じ、1年目、2年目と順調に業績が伸び、この調子で営業できれば御の字と喜んでいたところ、3年目からコロナ禍に突入してしまいます。オープン時からテイクアウトのステーキ弁当を販売していたこともあり、コロナ禍になってテイクアウトが厳しい状況を下支えします。「想定外の環境変化でしたが、常連客の皆さんのおかげで何とか頑張れています。」と感謝することしきりの堂口氏でした。

 

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常連客への感謝が商いの原動力

コロナ禍も3年目に入り、厳しい状況ではあるが、コロナ対応の補助金や支援金を活用しながら、堂口氏が厨房担当、奥さまとパートの方が交代でフロアの接客をこなし、人件費を極力抑えることで乗り切ってきています。なおかつ「お客さまがネットで店の紹介をして応援してくれ、大変助かっています。」と嬉しそうに語ります。オープン以来、毎年周年祭を行いお客さまへの感謝を伝えており、4周年の今年は、人気商品でもある牛スジ煮込みをサービス。毎年4月には、新入生応援キャンペーンとして、学生にメニューを安く提供して喜ばれています。

 

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肉だけでなくお米にもこだわる

人気の牛スジ煮込みは、国産牛ロース肉を捌く際に取り除いた脂身やスジを使っている贅沢な一品。また、堂口亭で提供されるごはんは、中能登町に湧く名水の水で育てられた実家で栽培したお米を使っています。残念ながら、間もなく圃場整備の関係で生産量が減ることから、近くの農家から購入する形に変更せざるを得ないため、ごはんの価格を気持ち上げることになるものの、若い人にお腹いっぱい美味しいごはんを食べてもらいたいとの堂口氏の熱い思いは変わることはありません。

 

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特徴あるメニューを提供し、お客さまに笑顔を

堂口亭のこれからの方向性を明確化するため、石川県産業創出支援機構の専門家派遣を活用し、1年間に数回あまりの指導ならびに助言を受け、堂口亭と言えばこのメニューと言える「売り」を前面に出すことにしました。具体的には、店のコンセプトを明確化すること、看板商品を作ること、オリジナルソースを開発することです。試行錯誤を経て、手づくりハンバーグとロースステーキのミックスプレートを看板メニューに据えることにします。ごはんとみそ汁が付いた定食で2000円程度の価格を想定しています。ソースは既存のペッパーオニオンソース、赤ワインソース、ニンニク醤油ソースに加え、新たに和風オリジナルソースを開発。「お肉の本当の美味しさを味わっていただくには塩とコショウのみが一番ですが、いろんな種類のソースを楽しみたいというお客さまもおられるので、選ぶ楽しみにつながれば・・・。」と笑顔に。現在は、厨房でステーキを1枚ずつ焼いて提供していますが、お客さまの目の前の鉄板で焼いて提供するカウンタースタイルの店に改装できる日を思い描きながら、夫婦二人三脚で国産牛ロースと地元産のお米で炊いた美味しいごはんにこだわり、お客さまからの「美味しかった」の笑顔を糧に一歩一歩前進する堂口亭でした。
 

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店舗情報

店名 俺達のステーキ 堂口亭
代表 堂口 輝雄
住所 七尾市国分町ラ部20番地1
電話 0767-58-6080