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カフェのあるカーショップとして、地域に貢献できる店づくりに邁進!  (株)カーパートナーズ

印刷ページ表示 更新日:2022年12月27日更新

株式会社カーパートナーズ

カフェのあるカーショップとして、地域に貢献できる店づくりに邁進! (株)カーパートナーズ

千里浜なぎさドライブウェイに代表される能登の玄関口・羽咋市。この地で、地元客をターゲットに、自動車販売からスタートし、カフェ、ライブハウス、バイカーズレンタルピット、街づくり事業を営む「カーパートナーズ」を訪ね、西村友紀代表に魅力ある羽咋づくりへの熱い胸の内を伺った。

 

父と同じ自動車販売の道へ

西村代表の父が石川日産自動車販売(株)に勤めていたこともあり、子供の頃から車に関心を持ち、自身も日産京都自動車大学校卒業後、自動車整備士の国家資格を取得した。大学校時代について伺うと、「高校まで真面目に勉強していなかったので、国家資格を取るための勉強は並大抵ではなく、この2年間は必死で頑張りました。」と苦笑する。自動車整備士の資格を取得して帰省すると、父と同じ石川日産自動車販売(株)に整備士として入社。金沢市の本社、羽咋営業所、穴水営業所の3箇所で勤務。入社から13年あまりは整備士として、整備一筋だったが、地元でもある羽咋営業所の営業強化のため、整備士から営業マンへの辞令を受け、それまで未経験の営業職を7年務める。「整備士はお客様と直接話すことはなく、職人として車の整備に専念していたため、いきなり営業職と言われ、お客様にどう接したものか、はじめのうちは戸惑いの連続でした。」と振り返る。それでも整備士の専門知識を活かして次第にお得意先の輪は広がった。

カーパートナーズの外観 カーパートナーズの店内

 

来店のきっかけづくりにカフェを併設

入社から20年という会社務めの節目を目前に控え、地元羽咋の人たちに自動車を販売する店を起業することを決意。父が長年お世話になってきたお得意先と、自らが開拓してきた地元のお客様を大切にする商いに徹する熱い思いで独立した。ゼロからの出発のため、自宅の一角を事務所として開業したが、多くのお得意先のおかげで、半年あまりで手狭となった。市内のあちこちの物件を見て回った中で、最初は自動車販売店のショールームとして建てられ、その後何軒かの店が入れ替わり空き店舗になっていた現店舗と出会い、平成25年にカーパートナーズをオープン。開業から2年近くが経った頃、大手メーカーのショールームとは異なり、個人経営の自動車販売店は、女性がふらっと入るには敷居が高く、若い女性の来店が少ないことが気になり始めた。そこで、車の販売はさておき、まずはこの店に来てもらうにはと考え、カフェを併設することを思い立ち、食事やお茶を飲みに来た人が、隣が自動車販売店で修理や車検もできることを知ってもらうきっかけになると考えた。

 カーパートナーズの店内1 カーパートナーズの店内2 カーパートナーズの店内3

 

カフェ併設の相乗効果が現実に

カフェの併設する店舗にリニューアルした際、地元のケーブルテレビやフリーペーパーで紹介され、これまで縁のなかった若い人たちが訪れるように。そんな中から、このカフェスペースを使って音楽ライブをやりたいという要望が出るようになり、イベントスペースとしての貸し出しも始める。羽咋市内にそうしたスペースがほとんどないことも奏功し、幅広い年齢層のイベントに使われるようになり、もともと地域おこし活動に携わってきている西村代表にとって、地元の人たちの集まる憩いの場、楽しみの場へと嬉しい変化を遂げてきている。最近になって西村さんの母がカフェを手伝い始めたことで、平日は、近隣のお年寄りがお茶を飲みながら井戸端会議をする場として定着し、常連客が増えている。そんな中から車検の依頼や車の購入につながっていくケースも出てきているとのことで、カフェを併設した目論見が現実に。

カフェメニュー カフェのメニュー表

 

想定外のコロナ禍に

カフェを併設したことで、次第に女性の来店客が増えはじめ、週末になるとかなり賑わうように。若いお客様の要望に応える形で週末限定ではあるがカフェバーとしてお酒の提供も始める。音楽ライブのスペース貸しをきっかけに、結婚式の二次会、気の合う仲間内のパーティー、同窓会、週末はダイニングバーとしてお酒も提供し賑わっていたが、3年前から想定外のコロナ禍となり、最初の1年は緊急事態宣言等が繰り返されたことで、ほぼ休業せざるを得なくなり、夜間のバーの営業も取りやめる。ここへきて行動制限はなくなったものの、現在も夜の営業は休止中。本業の自動車販売は、ロシアのウクライナ侵攻の影響で、半導体が不足し、新車がなかなか入ってこない状況が続いている。コロナ禍になる1年前に新車販売により一層力を入れるべく「新車市場」のフランチャイズに参画し、新車販売に力を入れる体制に移行した矢先のコロナ禍到来だった。

カフェ店内 カフェメニュー 店内の様子

 

新たな収益の柱として民泊事業も検討中

厳しい環境下ではあるが、同社の道路を挟んで向かい側にある建物(倉庫と古民家)を令和4年春に取得できたことから、倉庫を音楽活動に勤しむ人たちにスペース貸ししている。さらに古民家を改装して民泊施設として活用することも検討している。それは、千里浜なぎさドライブウェイに一度に3,000人あまりのライダーが集結するイベントが毎年夏に開催されているが、羽咋市内にそれだけの人が宿泊できる施設がないため、和倉温泉をはじめとした能登の各地に分散宿泊している。そんな人たちを少しでも受け入れることができればとの思いで、バイカーズホテル的な位置づけでの開業を計画している。

カーパートナーズ店内 バイクの販売も手掛ける

 

自動車だけでなくバイカーも顧客に

千里浜なぎさドライブウェイがライダーの聖地的存在でもあることから、新車販売だけでなくバイク販売も手掛けることに。と同時に、そうした遠来からのツーリングライダーはもちろんのこと、地元のバイク愛好者が、自分のバイクを自身が点検整備できるバイカー向けレンタルピットを設け、整備に必要な工具と場所を提供すべく、石川県のコロナ禍における新分野進出補助金を活用して整備工場の一角に新たにレンタルピットとバイク販売のミニショップを増設。自分でバイクの手入れができるヘビーユーザー向けのレンタルスペースとしてこのほどオープンしたばかり。これからSNSを活用して情報発信していく考えだ。

カーパートナーズ カーパートナーズの外

 

羽咋に活気、元気を創出する仕掛けも

千里浜再生プロジェクトの一環として同社主催「コロナ禍に負けるな!リバイバルジャム」と銘打ち、千里浜なぎさドライブウェイの海岸浸食防止を掲げ、千里浜海岸でイベントを開催している。令和2年11月に第1回を開催し、その後は毎年夏に開催している。ダイニングバーの再開も、現時点ではまだ見通せないものの、週末の音楽ライブに注力し、若者から中高年までが集まる賑わいを創出していく考えだ。さらに、「コロナ禍で人気が高いアウトドアライフを体験できる魅力ある空間づくりにも挑戦してみたい。」と意欲的だ。​ 

(株)カーパートナーズ カーパートナーズの中の様子 

 

羽咋を元気にする拠点めざし

店舗に併設したカフェや音楽事業も、間接的に本業である自動車販売の仕事につなげていくことが目的であり、いろんな取り組みの相乗効果として、車の販売や点検、車検の受注が1件でも増えていくことを願ってやまない。羽咋で商売をするにあたり、地元羽咋の街に元気、賑わいがないことには事業の伸びが期待できないことから、人が集まり、賑わいが生まれる拠点になっていくことが夢であり、音楽好きな高校生も集まり始めているそうで、地方は車がないと生活できないことから、近い将来、同店の顧客になるに違いない。誘客につながる情報発信や店づくりの面でより一層工夫していくと同時に、羽咋のまちが元気になることにつながる新規事業に積極果敢に挑戦する西村代表のますますの活躍が楽しみである。 

カーパートナーズ 西村友紀 代表  
  西村 友紀 代表

 

会社概要

店名 株式会社カーパートナーズ
代表 西村友紀
住所 羽咋市西釜屋町ノ56-5
電話 0767-22-8107
URL car-partners.jp