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東京進出に合わせ、アクセサリーや化粧品を拡充 販促活動にも工夫凝らす ~箔座(株)

印刷用ページを表示する更新日:2017年9月29日更新

ViVO いしかわ産業化資源活用推進ファンド(活性化ファンド)事例集  いしかわ産業化資源活用推進ファンド(活性化ファンド)事例集

2016.AUTUMN|VOL.01

CASE 06 箔座

高岡美奈専務 写真箔の魅力を生かし、高揚感をもたらす
価値ある商品を提案していきたい。

【活性化ファンド採択メニュー】
平成22年度 産業化資源活用事業(商品開発・事業化支援)

 

東京進出に合わせ、アクセサリーや化粧品を拡充 販促活動にも工夫凝らす

売上げが倍増し、会社の成長を牽引

日本橋の再開発ビルに出店

箔座日本橋 写真 金銀箔商品を製造、販売する箔座では現在、六つの直営店を展開している。中でも、ひがし茶屋街にある「箔座ひかり藏」と売り上げトップを競い合っているのが東京・日本橋にある「箔座日本橋」だ。

 平成22年10月にオープンした箔座日本橋は三井不動産が開発した商業施設「COREDO (コレド) 室町1」の一階に入居し、広さ約180平方メートルの売り場には、金箔を生かした器やバッグ、アクセサリー、化粧品、スイーツなどがずらりと並ぶ。独立した路面店でなく、商業施設の一角に位置するため、これまで金箔になじみのない消費者も買い物や食事のついでに気軽に立ち寄ることができるようになっており、連日、大勢の人でにぎわっている。
 ちょうどこの箔座日本橋がオープンした時期は、活性化ファンドの採択を受けた時期と重なる。金沢の直営店を訪れるのは土産物を探す観光客がほとんどだが、東京の店舗ではライフスタイルの中で生かせる商品を求める客が多い。そのため同社では、活性化ファンドの助成金を活用してファッションやコスメといった女性が日常生活で楽しみたくなるような美をテーマにした商品群を質・量ともに充実を図るとともに、金沢ではあまり取り組んでいなかったプロモーション活動を展開した。その結果、今ではこれらの商品の売り上げが採択前に比べ2倍近くに伸び、会社の成長の牽引車になっている。

より洗練されたデザインを

 例えば、ファッション分野の代表的な商品と言えるのがバングル(留め具のない腕輪)だ。元々は箔座が独自に開発した純金とプラチナの合金箔「純金プラチナ箔」を全面に施したタイプのみだったが、他の種類の金箔と組み合わせたり、加工の仕方に変化を出したりと、デザインを多様化させた。このほか、指輪やネックレス、ピアス、バッグ、ポーチ、ストールなど、アイテム数の拡充にも取り組んだ。
 コスメ分野では化粧水、美容液といった基礎化粧品にとどまらず、金箔の入った口紅やアイシャドー、チークといったメイクアップ用の化粧品、さらにはハンドクリームなどボディケア用品まで幅広いラインアップを作り出した。
 箔座日本橋では観光客のように一度きりの来店ではなく、繰り返し足を運んでくれる客も多いため、常に消費者が新鮮さを感じられるよう新商品の開発が求められる。商品が魅力的であれば飛ぶように売れる一方、自信を持って発売した商品でもさっぱり売れないこともある。

 「お客様の目はシビアですが、その分鍛えられますし、やりがいもあります。箔は素材ですから視点や考え方次第で可能性は無限に広がります。これからも箔の魅力を生かして、期待に応えられる商品を開発していきたい」。商品開発を統括する高岡美奈専務はそう意欲を見せる。

セミオーダー受注会が好評

箔アクセサリーのセミオーダー受注会 写真 東京の消費者に箔を身近に感じ、生活に取り入れてもらおうと金沢では取り組んでいなかったようなプロモーション活動にも力を入れた。
 その一つが箔アクセサリーのセミオーダー受注会である。これは箔を施したアクリルのパーツ“箔珠(はくだま)” に天然石やチェーンを組み合わせ、自分好みのアクセサリーをあつらえる催しだ。企画によって異なるが価格は5,000円ほどからとリーズナブルで、世界にただ一つのアクセサリーができるとあって、年に3回ほど開催する受注会は毎回すぐに予約でいっぱいになる。
 ほかにも箔を使ってクリスマスツリーの飾りを作ったり、写真や絵を飾るアクリルフレームに箔をはったりする体験イベントを開催。どの催しもリピーターが続出するほど参加者の満足度は高く、箔座ブランドの認知度アップやファン作りにつながっている。
 もちろん、活性化ファンドを使って開発したファッション、コスメ分野の商品やプロモーション活動で好評だったものは金沢の直営店にも導入し、商品のデザイン性やクオリティ、サービスの向上につなげている。
 また、和菓子の榮太樓總本鋪(えいたろうそうほんぽ)の人気商品であるきんつばを金箔で覆ったり、ライフスタイル提案型コンセプトストアとして人気の「PLAIN PEOPLE(プレインピープル)」とバッグを共同開発したりと、東京の老舗やトップブランドとコラボレーションする機会が増えたことも東京進出のメリットと言えるだろう。

工房開設し増産対応

金沢市浅野本町で開設した箔品工房 写真 箔座日本橋の売り上げが好調で、アクセサリーや器に欠品が出ることも多いため、今年3 月には金沢市浅野本町で新たな生産拠点となる「箔品(はくひん)工房」を開設し、増産体制を整えた。
 工房は鉄骨造り3階建て、延べ床面積約530平方メートルで、製品の箔加工や塗装、仕上げを行うための最新設備を導入し、生産能力を従来よりも50%向上させた。
 ファッション、コスメ分野とともに今後、同社が力を入れていきたいと考えていることの一つが外国人観光客にも響く商品の開発だ。国は東京オリンピックが開かれる平成32年の訪日外国人客数を平成27年の1,973万人から4,000万人へと倍増させる計画を掲げる。高岡専務はこれを箔本来の魅力を世界に伝えられる好機ととらえ、外国人もターゲットに見据えた商品づくりに注力する考えだ。


アクセサリー&コスメ 写真アクセサリー&コスメ
金箔を使ったアクセサリーやコスメ分野の商品。バングルにはオリジナルの純金プラチナ箔も取り入れられている。番号が書かれたボトルは今年発売したばかりのオードトワレ。スプレーすると香水と一緒に金箔が吹き出し、肌の上でキラキラと光る。

成功のエッセンス

・商品の質・量をさらに充実

・箔の魅力を伝える販促活動でファン作り

・東京進出で得たノウハウを金沢にも導入

企業名箔座株式会社
住所金沢市森山1丁目30番4号
TEL076-253-0893
事業内容各種金銀箔商品の企画開発と製造販売
金箔活用のコンサルテーションとプロデュース
創業昭和51年8月