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金沢らしい香りを楽しめる薄型の匂い袋が観光客に人気 ~アロマ香房焚屋

印刷用ページを表示する更新日:2018年12月6日更新

ViVO いしかわ産業化資源活用推進ファンド(活性化ファンド)事例集  いしかわ産業化資源活用推進ファンド(活性化ファンド)事例集

2018.AUTUMN|VOL.05

CASE 04 アロマ香房焚屋(こうぼうたくや)

三宅琢也代表の写真心も体も地域も香りで幸福に。
それが願いです。

【活性化ファンド採択メニュー】
2010年度 産業化資源活用棗業(小規模企業者支援)
2013年度 産業化資源活用事業(商品魅力向上支援)
2015年度 産業化資源活用事業(小規模企業者支援)

金沢らしい香りを楽しめる薄型の匂い袋が観光客に人気

次々と開発するオリジナル商品が売り上げの半分以上占めるまでに

選べる香りは44種類

小さくて薄いので、名刺入れや財布に入れて使うことができる「ぽち香」の写真 お香やアロマグッズを販売するアロマ香房焚屋では、オリジナルの香りを楽しめる自社商品の開発、改良のために活性化ファンドの助成金を活用してきた。次々と開発された自社商品は今や売り上げの約55%を占めるまでになった。焚屋の成長のけん引車となっており、約10年前に比べ、売り上げも約1.5倍に伸ばしている。
 これまで開発してきた自社商品の中でもダントツの人気を誇っているのが 「ぽち香」だ。これは香油をつけた木のチップを和柄の紙で包んだ匂い袋である。匂い袋と言えば通常、巾着型のものが多いが、これではかさばって使いづらいと考え、縦5cm、横3cm、厚さ2mmほどと小さく、薄型にした。名刺入れや財布、バッグに忍ばせておくとほどよい香りが漂うようになっている。
 香りも従来であれば和風なものが多かったが、現代の暮らしやファッションに合わせやすいようにと香水をイメージさせる洋風の香りを開発。発売当初は6種類からスタートしたラインアップは44種類まで増え、自分の好みの香りや贈る相手に似合う香りを選ぶ楽しさを提供している。
 長町武家屋敷跡のすぐ近く、せせらぎ通りに店を構えていることもあって、地元客はもちろん、観光客のお士産としても人気を集めている。一時は県内の観光地や高速道路のサービスエリアなどでも販売していたが、商品の魅力を伝えるため、香りについてしっかりと説明できるところで販売しようと、自店を除く取扱店を戦略的に絞り込み、販促効果を上げている。

金沢の伝統工芸とコラボ

 自社商品はこれだけにとどまらない。ぽち香に先駆けて開発したのが「香福袋(こうふくぶくろ)」である。これはお守り袋に香りのエッセンスを詰め込んだ商品だ。当初は金沢らしさを演出しようと加賀友禅の生地を使っていたが、価格が高くなってしまうこと、柄の小さい生地の入手が難しいことから、現在は和柄の布を使っている。
メッセージを刺繍し、香りとともに送り主の思いを伝える「香福袋」の写真 「お誕生日おめでとう」「お母さんありがとう」などメッセージを刺繍し、贈り主の思いを伝え、プレゼントした時により喜んでもらえるようにエ夫するほか、オーダーメードにも対応。進学塾が受験生に合格を祈念して手渡したところ、社会人になっても大事に持ってくれていたという嬉しいエピソードもある。
 また、加賀藩前田家の家紋である梅鉢紋をモチーフに梅結びにした水引細工に、匂い袋を埋め込んだ「金沢水引ストラップ」も金沢らしいお士産、日常生活で気軽に使うことのできる伝統 工芸として、発売以降根強い人気を誇っている。

ひゃくまんさんグッズ第一号

 「ぽち香」をはじめとする自社商品に使われているのは、香司と呼ばれるお香を調合する専門家の資格を持つ三宅琢也代表が調合したオリジナルの香りである。
 例えば、ぽち香の中でも不動の一番人気となっているのが、「ミス金沢」と名付けた桜オイルをベースした甘く爽やかな香りだ。
 ほかにも、県工業試験場の協力を得て県産フリージア「エアリーフローラ」のエレガントな香りや、県内で広く愛飲されている「棒茶」の香ばしい香りを再現するなど、石川や金沢らしさを感じさせる香りのバリエーションを次々と生み出している。
 変わったところでは、石川県の観光PRマスコットキャラクター「ひゃくまんさん」をイメージし、ベルガモットやレモン、 シナモン、 白檀(びゃくだん)などを調合して豪華絢爛(ごうかけんらん)さを表現した香りもある。 この香りをひゃくまんさんが描かれた紙で包んだ「ぽち香」 は、 ひゃくまんさんグッズの商品化第一号として発売され、 話題となった。

旅の記憶を呼び覚ます

「ぽち香」の香りをアロマポットなどで楽しむためのフレグランスオイルの写真 オリジナリティの高い香りをさらに楽しんでもらおうと、 現在では 「ぽち香」のために開発した33種類の香りのフレグランスオイル(香油)も商品化している。
 市販のオイルの中にはアルコールなどで希釈したものも多いが、 焚屋では香りの強さや持続性にこだわり、薄めずに原液のまま販売している。 アロマポットで加熱したり、 アロマストーンに染み込ませたりして部屋に香りを広げて楽しむほか、 ハンカチやティッシュに含ませておけばお気に入りの香りを持ち運ぶことも可能だ。
 三宅代表は 「香りは記憶と密接なかかわりがある」と話し、「ぽち香」をはじめとする商品に対し、「石川・金沢らしさを感じさせる香りによって、楽しかった旅行を思い出してもらい、再訪につながれば」との思いを込める。
 一方で、 香り付きの柔軟剤がヒットするなど、 香りに対する消費者の意識が年々変化していることを踏まえ、「これからもお客様のニーズに応えていきたい」とさらなる商品開発にも意欲を燃やしている。


ぽち香の写真ぽち香​​

名刺入れや財布に忍ばせて香りを楽しむ薄型コンパクトサイズの匂い袋。香りは全部で44種類。1個324円(税込み)で、より香りが長持ちする「プレミアムぼち香」は1個432円(税込み)。1個の単価が割安な3個入りパックを商品化したところ金沢土産として配りたい観光客から好評で、客単価のアップにつながっている。​

成功のエッセンス
  • 石川・金沢らしい香りを独自に開発
  • 使いやすいサイズ感で商品化
  • 幅広いラインアップで選ぶ楽しさを提供

企業名

アロマ香房焚屋
住所金沢市長町1-2-23
TEL076-255-6337
事業内容お香・アロマの販売
創業2008年3月​